たいせつなこと
少し前に手にして小人たちには少し難しいかな、と読むこともなく本棚の中で眠っていた絵本でした。ひらがなで綴られた内田也哉子さん訳の美しい言葉を読んでいると、絵本のページから音や匂いがあふれ出してくるようで、絵本だけど目を閉じて五感を研ぎ澄ませて聞いていたいような不思議な絵本。最後のページに記された“あかちゃんだったあなたは からだとこころをふくらませ ちいさないちにんまえになりました”という文にであったとき、小人がこの絵本を選んできた今が、本の中の“したくができたりんご”がぽたん、と落ちてきたときと重なったように感じました。
by cinnamonspice
| 2008-04-24 05:00
| 本