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ビスケットの缶

母の日

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 母になって14年。そんなに経つのに、なぜか年々母親業が下手になっているような気がします。
 初めての慣れない母親業にただただ一生懸命だった新生児のころ、よちよち歩きのころ、幼稚園のころ。あのころのほうが海のように大きくて深い、そんなお母さんらしかったように思えます。授乳をしたり、おむつをかえたり、子供と歌って笑って一緒にうとうと眠りそうになって、全力でお母さんをやっていました。出産から繋がって、世界でほかの誰にもできない仕事、という自負があったからかもしれません。
 子供が大きくなった今では、彼らが自分で生きる力もついて私がいなくても生きられるように。ティーンになる2人の男の子にとって今はお父さんのほうが彼らにもっと近いのかも。リレーのバトンをわたすように、今は親のバトンを父親のだんなさまに渡したような気持ちがしています。これからの母親としての仕事はそっと見守ることなのかな。

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母の日はリクエストでバターチキンカレーを作ってもらいました。
ロゼのスパークリングワインと。

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今日の羽生くん

2016年 世界選手権 SP ショパン「バラード1番ト長調」


 3シーズンにわたって演じられたバラード1番のショートプログラムは、シーズンごとにプログラム構成や衣装も変えられているのでそれぞれ別のものになっていますね。緩急のある美しいピアノの旋律と羽生選手の繊細な滑りがぴたりと重なって、私が羽生選手のプログラムで一番繰り返し見ている好きなプログラムかもしれません。(この間子供たちから、「羽生選手の1番好きなプログラムは?」と、酷な質問を受けたところ。笑)時に強く時にやさしく、繊細なジャンプ、スピン、ステップ、2分半という短い時間の中に、「繊細さと力強さ」の羽生選手の魅力すべてがぎゅっと詰まっている贅沢なプログラムは究極のショートプログラムなのだと思います。
 以前、羽生選手自身も呼吸するように演じることができるプログラムと話していましたが、曲をまとうように滑る様子が見ているこちらも何度見ても夢を見るように心地よいですね。見るたびに、羽生選手の体が音を奏でているようにも感じるような美しいプログラムです。
 2014-2015シーズンのものでは、世界最高得点を出したグランプリファイナルと悩みますが、私の中ではこの試合の後半のステップで羽生くんが音楽に乗って気持ちよさそうに笑顔で滑っている様子が強く印象に残っています。精神的に錯綜していたと話していたこの試合ですが、いつもより力強いキレのあるステップに心が揺さぶられるような気持ちがします。
 羽生くんはこれまでもさまざなま試合で演技終了後素直なリアクションで魅せてくれていますが、この試合でも演技終了後、羽生くんが叫んだことでも有名な試合ですね。力を出し切ったからこそこぼれる素直なリアクションは、羽生選手が人を引き付ける魅力のひとつですね。
by cinnamonspice | 2018-05-18 13:18 | まいにちのこと