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ビスケットの缶

山椒魚

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Trader Joe'sで買ったミニサボテンを植え替え(箱に入れ替えただけですが)ました。
砂がなかったので、家にあったもので苔と。
近いうちに砂を探して入れ替えようと思います。

しばらく自分の読書から遠ざかっていて、久しぶりに本を手にとりました。
井伏鱒二の「山椒魚」
太宰治の小説には時々井伏鱒二が先生として出てきて(富嶽百景など)、おしゃれで穏やかで多くを語らず、でもなぜか太宰のことを気に入ってくれているという。太宰の作品で井伏鱒二のことが触れられるたびにこの二人の組み合わせがどうも不思議に感じていました。井伏鱒二というと、私はドリトル先生シリーズの翻訳のイメージで、「山椒魚」という作品は、昔、学生時代に冒頭などをどこかで読んだような気がするものの、全部を読んだことがなかったの本屋さんに行くたびに探していました。それが昨日、たまたま本屋さんでお兄ちゃんがElementaryのときに演じたジョン万次郎の演劇の「ジョン万次郎航海記」を見つけ、お兄ちゃんと弟くんにと思って手に取ると、それが井伏鱒二によるものでその本の中に偶然が入っていることに気が付きました。
 さっそく夜、ベッドで子供たちにはジョン万次郎を読み聞かせて、子供が眠ったあと、「山椒魚」を読み始めました。主人公は岩屋に入った山椒魚で、二年間岩屋に入っているうちにそこから出られなくなったという。山椒魚という泥臭いなんとも地味な生き物を主人公に選ぶところも興味深くぐんぐん引き込まれます。物語はその山椒魚の視線ですすんでいきます。まだ途中なのでこの先が気になります。
by cinnamonspice | 2016-08-30 05:46 | すきなもの