つながる
ジョシュアツリーの岩に惹かれて毎年来ている。
不思議な造形の岩山を歩いていると、どこか知らない惑星に迷いこんだような気持ちになる。
ジョシュアツリー国立公園の周りには一見採石場のような細かい石を含んだ茶色い山が連なる。
その山々も、考古学の遺跡の発掘のように、表面の細かい石の層を巨人が細かな刷毛で撫でると、こうした岩山が出てくる。正確には刷毛ではなくそれは長い年月の雨水などによる侵食なのだけれど。何十年、何百年と過ぎると、もっとこうした岩山の景色が広がっているのかもしれない。
massive
微妙なバランスで保たれている岩。
大男の足のような岩山。
今にも、ぐにゃりと動き出しそうにも見える。
太古へとつながる巨大な一枚岩の上を歩いてみる。
ぐるりと辺りを見回してみると、地球が造られた時のパワーみたいなものが伝わってくる。
マグマのうねりや、蒸気、熱、ごう音。
それらがピタリと止み、静寂に包まれる。
地球の膝の上に乗せてもらっているような安らぎを感じる。
by cinnamonspice
| 2016-04-08 14:57