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ビスケットの缶

グランドキャニオン2日目

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Grand Canyonを眺めながらコーヒーとクロワッサンwithヌッテラで簡単な朝食。とびきりの一杯。
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 朝食の後、ジュニアレンジャーのプログラムへ。この日は、Fossil Discovery Walkという化石を探すプログラムに参加した。レンジャーの方が、地質学の話をわかりやすく説明してくれた。

グランドキャニオンの岩山に見える層ひとつひとつが時代をあらわしている。
パンケーキを焼くときパンケーキを重ねるみたいに、一番下の層は一番古く、新しいものほど上になる。
何百年、何千年いやもっと何万年という年月を重ねるなかで、あるときは海の底に沈み、またあるときは押し上げられて今のように陸となった時代もある。
それはとてつもない時間のように感じるけれど、もともとはみんな今の一秒が積み重なった時間なんだ。
100万秒が12日になり、1億秒が31年となる。そして、今もなお動いているんだ。
(レンジャーが両手を広げて、地層の時間軸を教えてくれた。)
地球が生まれて初めての層がこっちの手の指の先だとすると、恐竜が生まれたのはこのあたり(反対側のひじのあたり)彼らが絶滅して、そして人間がいるのは反対側の指の爪の先なんだ。
地層の岩に残る化石はそのひとつひとつの時代のことを、それらがどんな気候でどんなことがあって、どんな生き物がいたかを教えてくれる。
その化石として残っているものは、固い殻などを持つ生き物だけではなくて、花びらや葉などの繊細なものもあらゆる偶然で岩の力を借りて残っている。
では、さっそく見てみよう。
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 レンジャーの人の案内で、いよいよ子供たちの待ち焦がれた化石探しをした。普段はトレイルを外れてはいけないけれど、この時だけトレイルの柵を越えて向こう側へ。予想外にザクザク化石が見つかった。
 宝探しのようにみんな夢中になって地面にはいつくばってさがしていく。子供も大人も。子供たちは化石を見つけては、歓声を上げてレンジャーの人に報告していく。小人たちも大きな貝の化石を見つけた。
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最後にレンジャーの人がこう締めくくった。このグランドキャニオンの地層を保護して守るのは、過去を過去として学ぶためではなくて、過去の時代のことを知ることで、今起きている近年の気候の変化のことを学んだり、未来のこれからの世代に繋げていくためなんだよ。
レンジャープログラムではあらゆる分野のスペシャリストのレンジャーの人が、自分の持っている知識をすべて与えてくれる。とても贅沢だと思う。レンジャーの情熱が伝わる胸が熱くなる授業だった。
by cinnamonspice | 2015-08-14 02:53 | まいにちのこと