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ビスケットの缶

夜明け

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電話で話した姉の言葉を思い出していました。
「息子の担任の先生にね、『お母さん、息子さんたちは人生でいうと今は夜明けなんですよ。まだ朝にもなっていないんです。』って言われてね…」
私は小人たちと接するとき、つい大人の視線で話をしていることに気がつきました。夜明け前の子供たちには、私たち親が話すことは不可解なことばかりなのかもしれません。時に、親として言ってはいけない台詞、態度をとってしまって反省することも。そうした過ちを繰り返すたびに、子供を傷つけ彼らのたくさんある可能性の扉のうちのいくつかをこれまですでにふさいでしまったのかもしれないと思いました。私がそう姉に話すと、それでも、夜明けの子供たちに間に合わないことはないのだと、姉は先生の言葉に勇気をもらったと言っていました。姉も男の子の母親として、同じようにつまづいたり、笑ったりしているのだと知って、お互いに男の子を授かったことに不思議な運命のようなものを感じました。
by cinnamonspice | 2013-03-10 05:29