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ビスケットの缶

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弟小人にパンツを縫いました。
細かなこだわりの詰まったハンティングパンツ。
サスペンダーをしたら、靴磨きの少年のようになりました。

 春のようなぽかぽかの陽気が続いた後、再び北風が戻ってきました。寄せては返す波のように、寒暖を繰り返しながら、少しずつ季節が移ろいでいるのを感じます。
 そんな季節の移ろいのように、子供たちを見ていると、彼らの成長もまた、小さな波大きな波を繰り返しながら前に進んでいるように思います。7歳になってから、時折、今までになかったくらい激しく私とぶつかることもあった小人でしたが、最近は急にいろんなことを理解して、荒々しかった波が穏やかな波へと変わりました。その代わり、今度は弟小人の感情の波が少し荒くなってきたなぁと感じはじめています。どんなときもかばってくれた乳母代わりの小人も、時には声を荒げることもあるくらい、弟小人には誰の声も届かず、目下わがまま三昧。
 でも、二人目になって、やっと、これも成長の一過程なのだと一歩引いてみつめることができるようになりました。「駄目」という二文字で力で押さえつけようとすると、余計反発するということ。
「論理的にじっくり話してあげなきゃ駄目だ。」
というのは電話で話した父の言葉。
感情の波が大きくなったときこそ、たっぷり愛情を注いであげよう。
だんなさまとそっと決めました。
by cinnamonspice | 2012-03-01 13:57 | ひとつだけのもの