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ビスケットの缶

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松でできた小さな木のボウルは小人たちのおやつ入れに。
ざくざくと彫られた感じが温かい。

幸田文さんの「木」という本を読んでいました。何十年何百年という大きな時間の流れの中で生きる、木に携わる人の温かく優しい言葉は、どれもずしりと胸に響きます。歯切れのいい文とともに、一緒に山の中を散策しているような気分になります。幸田文さんの木の幹の模様を着物にたとえたお話を読んでいたら、公園に出かけていろんな木を見てみたくなりました。
 窓の外では、澄みわたる青空を冷たい風が吹いていました。リビングから見える松とジャカランダの木。どっしりと構え、少しの風にもぴたりと動かない松と対照的に、しなやかに枝葉をゆらすジャカランダ。今日のような風がある日、寄せては返す波のように風に緑の葉を揺らすジャカランダを見ていると不思議と心が落ち着きます。私はジャカランダのような人に惹かれるのかも。次第に風が強くなって、ジャカランダの木の葉がさぁー、さぁーと音を立てていました。その心地よい音にうっとり聞き入っていると、同じように窓の外の木々をぼんやり見つめる小人がいました。



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時々ママのおやつが入ることも。
それを、狙う弟小人。

by cinnamonspice | 2009-01-28 16:24 | すきなもの