ビスケットの缶

自由になる

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久しぶりにクッキーを焼きました。シンプルな素材で作るクッキーは家で作るのがやっぱり美味しい。

 羽生選手の「SEIMEI」や「オペラ座の怪人」の振り付けで有名なシェイリーンボーンさんのJapan Timesのインタビューを読みました。プログラムを作って行く過程が眼に浮かぶようでワクワクする内容でした。2人で物語を紡ぐように最初から最後まで一瞬一瞬の意味アイディアを出し合ってシェアしたとのことでした。
 プログラム最後のドンドンという音とともに始まるステップ(コレオシークエンス)では、羽生選手がすべての邪悪なものを退治していく光のようなもので、たちこめる全ての雲を取り払って光を取り戻す。そんな風に視覚的にプログラムを作り上げた。という言葉にまさに私たちが「SEIMEI」のあのシーンで見えた景色そのもの、と心が震えました。シェイリーンさんは本当に心が豊かで、美しい景色を心にたくさん持っている方なんだなと思いました。
 このインタビューの中でも話されていた、2016年に放送されたシェイリーンさんがフィギュアスケートに打ち込む子供達に授業をする「奇跡のレッスン」という番組も見ました。表現するのが苦手な子供達に自分を表現することを学んでもらう、というとても素晴らしい内容でした。
 レッスンの中で、表情が固い女の子たちに、シェイリーンさんは髪を解くように促します。最初「本当に髪解いていいの?」というような表情で戸惑っていた子供たちが髪を解いてどんどん自由に解き放たれて行く様子がすてきでした。言葉ではなくてちょっとしたことで子供たちは心を開くんだなと目からウロコが落ちる思いがしました。普段やってはいけないと言われていることをやるのってワクワクするし枠を取り払うようで子供たちは大好きなんですよね。
シェイリーンさんのレッスンから、「子供たちは愛を受けたら愛で返す」、そんな姿を見せてもらった気がします。スケート愛、家族愛、友達への愛。たくさんの愛を胸の中に取り込めたら、今度は外へ表現することができるのかもしれません。愛があったら辛くても前に進めるのかもしれません。知れば知るほど、ポジティブで愛の光に溢れるシェイリーンさんという人の魅力を知るような思いがしました。

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今日の羽生くんおすすめプログラム

2018 年 Stars on Ice "DREAM"


ジェフリーバトルさんによる振り付けの平昌オリンピック女性フィギュアスケートメダリストたちのプログラム。
やわらかな女性ボーカルとザギトワちゃん、メドベデワちゃん、ケイトリンちゃん3人の三者三様のスケーティングが美しくて夢を見るようなプログラムです。個人的な印象ですが、ザギトワちゃんは美しい優等生なでも存在感のある滑り、メドベデワちゃんはのびやかな自分の空気をもった(表現力のある)滑り、ケイトリンちゃんは気品のあるエレガントな滑りで、どの滑りもとても魅力的です。このプログラムでメドベデワちゃんが髪をほどいていて、髪が風になびく様子もやわらかな女性らしい空気を作っていて印象的です。3人のコスチュームもピンクのグラデーションになっていて、ザギトワちゃんはフューシャピンク、メドベデワちゃんは少しスモーキーなピンク、ケイトリンちゃんはベージュに近いベビーピンク(でしょうか)、それぞれに似合う色合いが選ばれています。何より3人が一緒に滑る姿は本当にただただ美しい、贅沢な時間です。空気までも甘く、ふんわりと包み込む春の風のように、シェイリーンさんの「氷上の上では自由」という言葉を思い出すような見ている人の心も自由に解き放たれて雲の上にいるような気持ちになるすてきなプログラムです。


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# by cinnamonspice | 2018-08-09 14:24 | 今日のおやつ | Comments(0)

魚の気持ち

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アイスカフェラテを冷凍庫で少し凍らせてスプーンで砕いて飲むコーヒーフラペチーノ風。
飲み終わるころにはひんやり。

 魚には失礼かもしれないけれど、魚を正面から見ると面白い顔をしているなとベタを眺めていると思います。目が両サイドについていて、口がムとなっているのがなんとも愛嬌があって思わず笑ってしまいます。魚にまぶたはないのだろうけど、二匹のうちのこの子のほうは水色のアイシャドーをしたような顔をしていて、男の子だけどおしゃれです。
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 ベタは東南アジアの沼や池に住むそうで、泳ぐのが下手だそうで、立派な尾ひれがついているのに小さなうちわのような形の胸びれを一生懸命動かして方向転換しているのもいじらしく感じます。人懐っこくて、エサをくれるのがわかるので人が来ると、「エサをおくれ、」と寄ってきます。小さいけれどいじらしい、のんびり泳ぐベタを眺めると時間を忘れてしまいます。
 ゆったりと泳ぐベタを見ていると、魚は水がないと生きられないという当たり前のことが不思議に思えてきます。狭い水槽の中で水がないと生きれないなんて不自由な気持ちがするけれど、海でシュノーケリングをしてみると、「人間も空気がないと生きられないじゃない」、逆に魚にそう言われているような気持ちなります。宮崎駿監督が今度映画化するという「君たちはどう生きるか」の本を改めてお兄ちゃんと弟くんと読んでいます。主人公のコペルくんの名前の由来になったコペルニクスの「地動説」。ものの視点を変えて見ると世界はいろんな風に見えて面白いですね。




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# by cinnamonspice | 2018-08-04 05:05 | こども | Comments(0)

繋がる

 
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 羽生くんの厳しい砂漠期(クリケットクラブで練習に打ち込む時期)、みなさまいかがおすごしですか。
 2020年の東京オリンピックパラリンピックの開閉会式の総合統括に野村萬斎さんが就かれるそうですね。
それで思い出して、2015年の羽生選手との対談の動画を見ました。とても充実した濃い内容の対談ですね。いろんなものの点と点がつながるような爽快な体験でした。この対談は、羽生選手が「SEIMEI」のプログラムを演じるにあたって、野村萬斎さんにお会いしたい、と申し出て実現したようですね。
 私の印象ですが、野村萬斎さんは相手の心を読むような、試すような鋭いまなざしをお持ちの方ですが、その懐に飛び込んでいくような羽生くんの真剣さや純粋さに、次第に萬斎さんの表情が和らいで笑顔がのぞくようになるのが印象的でした。羽生くんの本気で学ぼうとする姿勢に、途中から萬斎さんはうれしそうに答えていましたね。なんだか見ていると萬斎さんがヨーダのような仙人のように見えてきました。でも不思議とお二人が似ているようにも思えてきます。萬斎さんも羽生くんも自分の道を究めようという強い情熱をもつところも似ていて、そういう人は相手へのリスペクトがあるんですね。
 萬斎さんの言葉ひとつひとつはとても深くて、狂言という知識がなくてもわかるようにとてもわかりやすくて勉強になります。萬斎さんは大学で講師もされていて、狂言の世界を目指すわけではない普通の若者たちにどうやって心に残る、ためになる狂言の知識を伝えられるかを考えてお話されているのだとか。だから難しそうなお話もこんなにわかりやすいのかと納得しました。
 動きのお話で進行方向と反対方向に動いてから進むことで次の動きを印象付ける逆のベクトルの作用のお話や、無音のジャンプと音を立てるジャンプの話など「引き」の演技のお話などは羽生くんもすごく引き込まれている様子でしたし、「型」の話も、狂言の型はフィギュアスケートの振り付け(シーズン通じて同じプログラムを演じ続ける意味でも)にも通じるというお二人の話も興味深く感じました。
 最後に、「記憶に残る演技」を目指す(それがすなわち結果にもつながる)ときに必要なこと、という羽生くんの問いかけに対して、精神性が大切になるのではないか、としたうえで、場を支配するためには、場を味方につける、「場と時間、空気をまとう」(その場、空気を味方につける)という萬斎さんの言葉たからもののような言葉でした。そして羽生選手はそれにこたえるように、実際にその後の2015年のNHK杯やグランプリファイナルで世界最高得点を出した演技や今年の平昌オリンピックでの演技でも実践されていたように思います。狂言という舞台とアイスリンクという舞台とそれぞれ舞台は違えども、魂と魂で対話するいい先生にいい生徒、という印象のお二人がとても好感のある対談でした。繰り返してみたい素晴らしい内容ですすね。
 羽生くんは、いつも「SEIMEI」のプログラムについて語るとき、必ず萬斎さんへの感謝について触れますが、この対談を見て、萬斎さんとの対話を経て羽生くんの「SEIMEI」に魂が吹き込まれたのかもしれないと思うと、羽生くんの感謝の気持ちの大きさが伝わる気がしました。
 2015年に羽生くんが映画「陰陽師」の曲を選んだことにより、安倍晴明という歴史上の人物にスポットライトがあたり、それにより野村萬斎さんとのご縁が結ばれ、羽生選手の世界最高得点につながり、平昌への金メダルへと導かれ、そして今回の野村萬斎さんが2020年の東京オリンピックの総合統括につながる一因になったのかと思うと、良縁が点と点で、でも必然的に結ばれてきたような気持ちがしました。きっと日本の表面だけでなく精神も反映されたすばらしい開会式、閉会式になるのではとますます東京オリンピックが楽しみですね。

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今日の羽生くん

2015年 野村萬斎×羽生結弦 対談
 

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# by cinnamonspice | 2018-08-03 03:41 | いろいろ | Comments(0)

夏休みの過ごし方

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お友達とレドンドビーチに行きました。
近くまでイルカが泳ぎに来ていて感動しました。
そこにいたイルカを見つめる人たちみんなでいっすおに幸せを共有しました。

 皆さんはどんな夏をお過ごしですか。
2ヶ月に渡る長いアメリカの夏休み。アメリカでは働くお母さんの多いので夏休みは子供をサマーキャンプに入れて働くお母さんが多いですが、今年はお兄ちゃんと弟くんは特にサマーキャンプに入れませんでした。いつも宿題などで慌ただしい日々を過ごしているので、ゆっくり夏休みにしかできないことをして過ごしてもいいねとだんなさまと決めました。お兄ちゃんたちにも、せっかくだから自分が興味があることについて本を読んだり、調べたりするのもいいよね、と話しました。
自分の好きなことを追求する。絵をかくのが好きなら好きな画家を見つけてデッサンを真似したり、映画が好きなら、好きな映画監督を見つけてメイキングの本を読んだり、ピアノが好きなら好きなピアニストの曲を聴きこんでみたり。羽生くんのプルシェンコやジョニーウィアーのように、好きな人を見つけるというのは大きな一歩になるのだと思います。その人に惚れこんで、その人の演技を目に焼き付けて、真似をしてみる。そこからいろんな道がはじまるように思います。この夏の間に、自分の好きなものをひとつでも見つけてくれたらいいなと思います。

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今日の羽生くん

2016年 NHK杯 FS"Hope & Legacy"



 羽生くんのプログラムの中で、"Hope & Legacy"は特に試合ごとにジャンプ構成も違うことが多く(最高難度の構成ゆえに)イナバウアーの仕方や最後のポーズも異なってその試合ごとの空気を楽しめるプログラムです。NHK杯の演技は、ふわふわと重力を感じさせない軽やかなスケーティングやしなやかな上半身の動き、やわらかな表情がとびきり美しく世界最高得点を出した世界選手権のときとはまた違う魅力のある大好きなパフォーマンスです。見ていると透明感のある妖精のような羽生くんが、魔法を使って次々と私たちに美しい自然の景色を見せてくれるような気持ちになります。
 「エレガンスさと強さと両方を持っている」、ユーロスポーツの解説も演技終了後の羽生くんの「あと少し」やKiss&Cryの様子も大好きな試合です。マイナスイオンあふれる羽生くんの演技で涼んでください。

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# by cinnamonspice | 2018-08-01 11:28 | まいにちのこと | Comments(2)

旅の思い出

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この夏、日本から遊びにきてくれた義父母よ行ったヨセミテ、セコイヤの旅のフォトブックをShutterflyで作りました。今回はハードカバーでマットの表紙を選びました。以前から利用しているShutterflyのフォトブックのサービスも、デザインもクオリティもだんだんよくなってきて、なかなか満足のいく仕上がりになりました。義父母へプレゼント、喜んでくれるといいな。
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今日の羽生くん

2011年 四大陸選手権 SP"White Legend"


 この"White Legend"の羽生くんは16歳ながら大人っぽくて色っぽさもあります。少年と青年の間の繊細な空気をまとったこの透明感、うっとりと見入ってしまうほど美しさがあります。
 冒頭のトリプルアクセルは空へ飛んでいきそうな高さ、白鳥のように軽やかで印象的です。中盤のリンクぎりぎりのジャンプも、体中から精一杯さが伝わってみる人の胸をうちます。
白鳥の湖をアレンジしたプログラム、ソチのオリンピックのエキシビションでも演じましたが、本当にこの年でなんて色っぽいんだろうと思います。このときにしかないきらめき、儚さ、そんな美しい瞬間が詰まった見るたびにため息がこぼれるプログラムです。涼やかな透明感あふれる羽生くんで涼んでください。

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# by cinnamonspice | 2018-07-27 10:38 | まいにちのこと | Comments(0)