ビスケットの缶

<   2014年 09月 ( 14 )   > この月の画像一覧

青りんごのクランブル

c0033994_2412494.jpg

吹く風も、朝の空気もいつの間にか秋のものに変わっていました。
小人たちのおやつに青りんごのクランブル(コブラー)を作ってバニラアイスクリームに添えました。
青りんごという私に、小人たちから、
「ママ、グラニースミスだよ。」
と正式名を教わりました。いつからそんなりんご博士になったのだろうと思って尋ねると、
「学校で習ったんだよ。」
学校でJohnny Apple Seedという人のことを勉強したのだとか。
アメリカではとても有名な人で、みんな知っている?人なのだそうです。
りんごのおいしい季節になりました。


recipe
[PR]
by cinnamonspice | 2014-09-30 02:48 | 今日のおやつ | Comments(5)

整える

c0033994_6443117.jpg
殺風景だった木の枝を少しだけデコレーション。

 風邪の小人がスープを飲みたいと言うので、毎日スープを作った。トマトスープ、けんちん汁、ズッキーニとリボンパスタのスープ、白菜とベーコンのスープ。小人はほかのものはほとんど食べられなかったけれど、スープだけはどれもおいしいおいしいと食べた。たくさん野菜を入れて、早くよくなりますようにというおまじないを入れて。
 カリフォルニアでは14歳ころまでは子供だけ家に残しておくことはできないので、小人が学校を休んでいる間、ずっと家にこもって小人とすごした。ドライにしてそのままだったラベンダーをサシェにして、バスタオルの間に入れたり、繕い物をしたり、ためていた小さな気になることをひとつずつ片付けた。夏が終わり、体も家の中も整えなさいというおばあちゃんの声が空から聞こえたような気がした。
[PR]
by cinnamonspice | 2014-09-26 06:31 | まいにちのこと | Comments(6)

深呼吸

c0033994_1318425.jpg
ベッドサイドに植物をかけました。
なんだか一緒に呼吸している感じがします。
心がざわざわするほど、口内炎が増え、白髪が増え、植物が増える(笑)気がします。

 小人の体調を心配したじいじから電話がかかってきた。昨日、病院へ連れて行ったことを電話で伝えてはいたものの、その後の経過を気にかけて再び電話をくれたのだった。
 小人の場合、普通の風邪でも、普通には直らないことが多い。(本当は飲ませたくないけれど、結局最後は抗生物質の力を借りないと治らない。)連日、熱が上がったり下がったりするうちに、おとといの夜、突然熱がまた上がり、小人の小さな胸がひゅうひゅうと音を立て始めたとき、二年前のように「肺炎」という文字や「入院」という文字が見えてパニックのような状態になってしまった。母親とは大きな木だと思う。立派な幹のお母さんになりたいけれど、自分ひとりの体もやっとの幹で二つの小人という大きな枝を張ってしまっている小さな木の私は、時に抱えきずに折れそうな気持ちなる。そんな頼りない木の上に暮らす小人たちが不憫に思えてこらえきれず実家に電話をかけた。父が出て、やがて出先から戻った母から電話があった。電話の向こうで、屋久杉のような大きな母という木が私を受け止めてくれた。
「最初から立派なお母さんなんていないのよ。」
母親になってもう10年、いつになったらりっぱな母親になれるのだろう、とぼんやり考える。

 電話の向こうの父に、病院でいただいた抗生物質が効いてよくなったと伝えると、
「そうかぁ、よかったなー。いやぁ、よかった。またなにかあったら電話しろな。」
と、安堵が体の底からこみ上げるように何度も何度も繰り返すようにつぶやいた。じいじ(父)の体のほうがしんどいのにね。心配ばかりかける娘の自分を心から反省した。

c0033994_13193064.jpg

[PR]
by cinnamonspice | 2014-09-24 13:46 | すきなもの | Comments(10)

読書のスイッチ

c0033994_5224424.jpg
お友達に教えてもらったCarmela Ice Cream。
中でも、大好きなのはLavender Honeyと、Earl Grey Teaのフレイバー。
どちらかひとつではなくて、このセットが特においしく感じます。
最近では、ラベンダーの香りをかぐと、おいしそうと思うほど、一度食べると忘れられない味。
今週のお友達のおうちでのランチのデザートに持っていく予定。

本を読んでいると、小人がやってきて、
「何を読んでいるの?」
と、尋ねた。本をあまり読まない小人が本に興味を持ってくれた。しめた、と思った。先日読んだトルーマン・カポーティの短編集から何編か、村上春樹が訳をしたものが日本から届いたので、それをあらためて日本語で読みなおしていた。そのときは、小人と同じくらいの年の少年が主人公の「感謝祭の客」という話について簡単にあらすじを話して聞かせた。
「今日の夜は、ママの読んでいる本から、お話を読もうか。」
小人たちに聞かせるのにちょうど、いいお話があった。甘すぎてもいけないし、悲しすぎてもいけない。「クリスマスの思い出」というお話を読んだ。主人公の7歳の少年(おそらくカポーティの少年時代に重なる)とスックという年の離れた60歳くらいのおばあさんとの甘いクリスマスの思い出のお話だ。二人の交流がランプの明かり越しに見る景色のようにとてもあたたかくそしてまぶしく、そのまぶしさに胸がぐっと掴まれるすてきなお話だ。小人たちも真剣に耳を傾けてくれた。とくにリスのフライのご馳走のくだりには、小人たちも興味津々だった。自分たちで切り出してきたもみの木に飾りつけをするシーン、クリスマスの朝、家族を起こすのにスックがわざとやかんを落としたり(!)、少年がみんなの部屋の前でタップダンスをするシーンにも目をきらきらさせていた。子供向けの本だけが子供の本じゃないのかもしれない。何が小人たちの読書のスイッチを入れてくれるか、わからないのだから。
+++
個人的には「あるクリスマス」というお話がとても好きです。
c0033994_5252177.jpg
お店のマークもかわいいのです。

[PR]
by cinnamonspice | 2014-09-23 14:55 | すきなもの | Comments(0)

秋もすぐそこ

c0033994_9131730.jpg
どれもかわいらしくて、優柔不断のためひとつが選べず購入した小さなバケツ。
鉛筆やペンなどを入れて小人たちの机に置きました。
宿題をするときに、持ち運びも簡単なのもなかなか便利そう。


 ぱたりと暑さが止んで、10度も気温が下がった。高熱に苦しむ小人だけでなく、私たちも猛暑という熱からさめたようなほっとした気持ちになる。
 楽しい予定が詰まった週末、弟小人は最近始めたサッカーチームの試合や、友達と焼肉の会(夜遅くまでプレイデート)にと満喫する一方で、小人は家でママと留守番。私と一緒に映画を見たり、本を読んだりして、いつにもなく二人きりの静かな時間をすごしている。小人は元気なときは「ママ、知っている?先生がね…」「ママ、こんなおもしろいマンガがあるんだよ。」と、おしゃべりで、熱が上がると弱った動物のように一人で静かにベッドへこもりに行く。(わかりやすい。)たちまち食欲も落ちて、うどんの汁一口も食べれなくなる。寄せては返す波のように、熱は上がったり下がったりを繰り返しながらも、少しずつ元気になりつつある。弟小人のサッカーチームの練習で出かけた公園の、風に揺れるすすきの金銀が美しく目に映った。秋もすぐそこ。

見た映画
・The Lost Thing
・Wolf Children
・Honey, I Shrunk the Kids

 
[PR]
by cinnamonspice | 2014-09-22 09:33 | すきなもの | Comments(2)

夏の落し物

c0033994_5573457.jpg
多肉を入れた水色のバケツは、いくつか並べてベッドサイドの壁に掛ける予定。

 暑い日に限って、やらなくてもいいことを気になって取り掛かってしまう。おとといは徒長してしまった多肉たちをカットして新たに植え替えたり(こちらは窓辺で日向ぼっこ静養中)、昨日はだんなさまと私のコンピューターが並んだ大きな机を汗だくで動かして模様替えして、家に帰っただんなさまが驚いていた。でも、気になっていた小さなことひとつひとつのことが片付くのは気持ちがいい。
 35度を超える日が続き、小人は暑さのせいか昨日から39度近い熱を出してダウン。今日は家で静養中。小人はハワイ生まれの地黒なのに(見た目は夏を謳歌しそうに見える)、家族で一番暑さに弱い。私も少し前から口内炎(ヘルペスの一種だそう)が喉や口の中にいくつもできて弱っていて、私が死ぬときはきっと夏なんだろうなと漠然と思う。窓辺に並んだ多肉たちも、人間も、この一週間続いた猛暑にちょっと弱り気味。今日はお友達のだんなさまが映画の試写会のイベントに小人たちを連れて行ってくれる予定だったけれど、弟小人だけ参加させてもらう。小人と私は家でムービーナイトをしよう。
[PR]
by cinnamonspice | 2014-09-19 06:15 | まいにちのこと | Comments(4)

ice cream day

c0033994_282732.jpg
35℃を超える日が続いています。
月も、空も光も秋なのに、夏が一生懸命しがみつくように。
クーラーもないので、毎日アイスクリームデー。
コーンに乗せるだけで、「お店屋さんみたい」と、大喜びの小人たち。

3年生。
いろんな意味で、成長する年なのだと思う。
いいことも、悪いことも。
机の上の勉強よりも大切な人生の勉強をする一年。

悲しいことなんて存在しない永遠の王国で暮らせたら。
そう思ってしまう。

たまには怒ってもいいんだよ。
強くなる、そんな簡単なことではないよね。
c0033994_283849.jpg

[PR]
by cinnamonspice | 2014-09-17 02:15 | 今日のおやつ

candle night

c0033994_222123.gif
 昨日、停電があった。少し前に届いたお知らせの紙には、朝の9時から夜の6時半までと書いてあった。それを見て、この数日30度を超える日が続いているので冷蔵庫の食べ物のことが心配になった。とりあえず、冷蔵庫のドアを一日開けないことで乗り切ることにした。それにしても、うちはキッチンのストーブも電気のものなので、一日お茶を一杯も、料理も何もできない。しかも、この日は学校のBack to School Nightと重なっていたので本当にあたふたな一日だった。夕飯は少し早く食べる必要があったので、小人たちと外で食べることにした。
 おそらく、学校のイベントが終わったころには終わっているはずと出かけたのに、家に帰るとアパートのあたりが暗い。嫌な予感がすると、やはりまだ停電が終わっていなかった。真っ暗なパーキングから小人たち用に用意したフラッシュライトを手に出てくる。車のライトが消えると見事に真っ暗で、まるでホーンテッドマンションだ。フラッシュライトの一筋の明かりに、暗闇から停められた車たちが廃墟のようにぼうっと照らし出される。小人たちは小さな物音にもドキドキしながら、パーキングを出た。エレベーターは動かないので、一度外に出て階段を使う。家の扉を開けても、正しい暗闇が待っていた。アパートのほかの住人は、デッキでキャンドルを囲んですごしたり、誰かが用意したランタンを囲むように中庭で集っていた。我が家も慌てて、家中のキャンドルホルダーを出してキャンドルをともした。ライトの明かりと比べるとつけてもつけてもキャンドルの明かりは頼りない。15個はともしただろうか。「キャンプみたいだね。」小人は楽しそうだった。
 暗闇を怖がる弟小人のために、ベッドにキャンプ用のほおずきライトをともして彼らが眠りに就くと、夜の10時、だんなさまと二人、ちらちらと踊る暖かいキャンドルの薄明かりの中残された。
「キャンドルの明かりはいいね。」
だんなさまはのん気に言っている。
「でも、できることもないし暗いと眠くなっちゃうな。」
なんて、ソファでうとうと。
電話も、インターネットも、できないと言われると使いたくなる。終了予定時刻をゆうに過ぎているのに、まだ工事は終わりそうもない。私はしきりに冷蔵庫の食べ物のことが気になって家のなかをそわそわ無駄に歩き回っていた。そのとき、ふと、今日キッチン用に買ってきた電池式のポータブルプレーヤー($5の戦利品)のことを思い出した。リビングへ持ってきてEric Claptonをかけてみる。たよりなく感じたキャンドルの明かりが輝きを増したような気がした。そのあと、Ella FitzgeraldとLuis Armstrongのアルバムをかけた。家という箱にEllaの声が響く。キャンドルのまたたきと声がシンクロしているみたいに感じる。どんよりと停滞していた時間にも明かりがともるようだった。クラッカーをぽりぽりとつまみながら、これで冷えたワインやビールがあったらもっとすてきだけど、と冷蔵庫に眠るビールやワインのことを想像してみる。美しい歌声が冷蔵庫の食べ物や工事が今晩中に無事終わるのかという心配事をみんな洗い流してくれるようだった。Ellaが「Autumn in New York」を歌っている途中で、ライトが点いた。急に光に包まれて、あれだけ待ち焦がれた光だったのに、なんだか興ざめするような不思議な気持ちだった。間もなく、冷蔵庫もブーンと動き出した。時計を見ると11時だった。
ただ音楽とキャンドルのまたたきだけが点った夜はことのほか心地よかった。あ、でも停電はもうこりごりだけど。
[PR]
by cinnamonspice | 2014-09-12 02:27 | まいにちのこと | Comments(2)

sign

c0033994_524972.jpg
残り物のbirthday cakeで、おやつ。

弟小人のバックパックから「かなしい本」という手作りの本が出てきた。聞くと、
「アフターケアで○○くんと作ってきたんだよ。」
と答えた。
「おもしろい本なんだよ」
強がり?どうだろう。ママは危うくサインを見逃すところだった。
[PR]
by cinnamonspice | 2014-09-10 05:08 | 今日のおやつ

美しい時間

c0033994_923178.jpg
お茶の道具を見ているとき、在廊されていた安藤さんともはじめてお話させていただいた。
作品そのままの、とても穏やかなおしゃれな方だった。

 Abbot Kinneyへ、安藤雅信さんの個展を見に行った。カード(写真上)に載っているいるまるい落雁のようなおいしそうなもの、銀彩や鉄彩、さまざまな質感のオブジェやボウルなど、とてもすてきな空間だった。棚の上や床にぽつんと広い空間においたらすてきだろうな、空想が膨らむ。我が家には残念ながらそんなスペースはないので、空想だけで楽しむ。中でも、とてもすてきだったのは、野点のお茶のセットだった。小ぶりのシェーカーボックスに茶せん、茶せん立て(陶器でできた1センチほどのおなべの蓋のような形のもの)、金属製のソルトスプーンのような形の茶杓、小さな木製のなつめ、茶せん入れ、金属製の茶巾入れ、手にやさしく収まる茶碗、ひとつひとつがまめまめしくてとても機能的にできていて、本当にすてきなセットだった。
 安藤さんとお話をしたときに、私もシェーカーボックスにお茶の道具を入れていると話した。私のは野点用ではないのですべてが大きくて、銭湯に行くお風呂セットのように、持っているとことこと、と楽しい音がする。安藤さんのもののようなすてきなものではないけれど、ひとつひとつこだわりをもって選んだものなので、その楽しい音とともに気に入っている。本当は安藤さんのものをご紹介したいのだけど、カメラを持って行くのを忘れてしまったので(本当に残念)、お見苦しいけれど、私のものをご紹介。
c0033994_947214.jpg
お茶セットが入ったシェーカーボックスは普段はリビングに飾りながら置いています。
c0033994_9472944.jpg
箱を開けると、こんな風に収まっています。
c0033994_9473981.jpg
茶碗の下には、以前自分で作ったこぎん刺しのマット、すす竹の茶せんと、茶碗は浅井純介さんのカフェオレボウル。
白と黒を持っているので、冬は黒を使ってみたりします。


安藤さんのものを見てみたいという方はぜひ、exhibitionへ足を運ばれてくださいね。
展覧会は9/5~9/28迄開かれているそうです。
今日(9/7)の17:00~20:00にレセプションパーティが開かれているそうです。

TORTOISE GENERAL STORE
1208 Abbot Kinney Blvd
Venice, California | 90291
Tel/FAX. 310-314-8448

[PR]
by cinnamonspice | 2014-09-08 09:57 | すきなもの | Comments(4)