ビスケットの缶

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美しいもの

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時差ぼけの目をこすりながら、ピアスを作りました。
海ぶどうのような小さなつぶつぶのピアス。
黄色いサンダルと合わせようと思います。

 日本に帰ったとき、お義父さんが、最近俳句を始めたと話していました。毎晩、眠れないとき、今まではむくむくと嫌なことや楽しくない考えが起こることがあったけれど、俳句を始めてからは俳句のことを考えるようになったとのことでした。
 目や耳を研ぎ澄まして、季節や日々の中のきらきらした部分をすくいとるような俳句のある生活は、心の中がきれいなことで満たされるようで、清らかですてきだと思いました。
 同じころ、姉からは、眠れないときのおまじないのような話を聞きました。姉は眠れないとき、めいいっぱい幸せなことを想像するのだとか。昨日は、家のドアの前にたくさんの仔犬が捨てられているのを発見して、抱っこするところだったと話していました。家族全員アレルギーがある姉の家では動物を飼うことはできないからこその空想、するとことんと深い眠りに落ちたのだと話していました。
 お義父さんも、姉も、空想するものは違っても、人は眠れないときに、幸せなことや美しいもののことを想像すると眠れるのかもしれないと、不思議な結びつきを感じました。夜の闇の妄想に打ち勝つのは美しいものなんだと思ったら、雲間から月が現れるような気持ちがしました。
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by cinnamonspice | 2013-07-31 14:58 | ひとつだけのもの

絵本の世界

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アメリカへ帰る前日、ねずみ好きな小人のために親子3人で「レオ・レオニ 絵本のしごと展」へ出かけました。
ねずみのフレデリックやスイミーで有名な「レオ・レオニ」。
私は、小学校の国語の教科書に載っていた「スイミー」のあと、大学生のころ「じぶんだけのいろ」という絵本に出会いました。
この展覧会では、原画のほかに、壁一面のスクリーンにスイミーと赤い魚たちが映し出されていて、子供たちが近づくと魚たちが逃げて行くという、楽しいコーナーもありました。
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あたたかい絵の中に、哲学的な深いテーマがこめられたレオ・レオニの作品たち。
数多く登場するねずみたちの一匹一匹を自分に重ねてみても楽しく感じました。
ギフトショップで小人たちと一枚ずつポストカードを選びました。
けなげで愛嬌のあるねずみたちに癒されます。
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持ちやすいフリーカップは小人たちとシェアしようと思います。

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by cinnamonspice | 2013-07-30 14:49 | まいにちのこと

吉祥寺へ

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日本では、何度かだんなさまと二人デートをさせてもらいました。
この日は吉祥寺へ。
今回も、お茶とお菓子の「横尾」でお茶をしました。
緑が涼やかな店先。
お店は以前より小さくなっていましたが、こじんまりと心地よい空間は、誰かの屋根裏部屋をたずねるようなわくわくした気持ちになります。
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だんなさまはきなこのチーズケーキとチコリのカフェオレ、私はジャスミンティと冷たいおしるこをいただきました。
小さな器にカラフルなあられが添えられたり、カフェオレのシロップの水色の小さな和の器が使われたり、小さなポットのつまみのぽんぽん帽など、かわいくておいしいすてきな時間でした。
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by cinnamonspice | 2013-07-29 07:10 | まいにちのこと

萩の思い出

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今回、萩では萩焼の片口の器を購入ました。
右の茶碗は、だんなさまと結婚したときに来客用にと義母からいただいたもの。
萩焼のやさしいピンクは心をほっと和ませてくれます。
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初仕事はひじきの煮物。
このひじき、実は今も山口に暮らす義母のお友達が手で摘んで干したものをわけてくれたという新鮮そのもの。
「お店で売っているものよりも、煮ると真っ黒になるのよ。」
と聞いていたとおり、一緒に煮たお揚げも真っ黒に染まっていました。
香りもあって、とてもおいしくいただきました。

 萩の明神池で食事したお店では、海鮮丼を頼んだら、御膳にいろいろ小鉢がついてきて、そのひとつひとつの小鉢に萩焼が使われていてとてもすてきでした。どんぶりにかけるうずらの生卵がぴったり収まった小さな杯のような器までも萩焼で、目にもかわいらしく楽しかったことが印象的でした。
 その明神池は、実は国の天然記念物にも指定されていて、昔海だったところが池になって、今でも岩と岩の隙間から潮の満ち干きで海水が流れ込むため、池なのにクロダイやエイ、ボラが泳いでいるという不思議な池でした。
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by cinnamonspice | 2013-07-28 15:02 | おかいもの

胸にしまってきたもの

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山口の海の贈り物。
海へ行くと貝殻拾いをするのは小さいころからの習慣。
自然の作る色はやさしい。
小人もひとつ、
「ママにあげる。」
と、貝殻をプレゼントしてくれました。

日本から戻りました。時差ぼけのせいで昼間ふいにとろとろと眠くなったりして、まだ夢の途中のような、はたまた長い夢から覚めたような不思議な感覚にいます。
 元気そうな父の姿にほっとして、たくさん笑って、二年分の思い出を胸にしまってきた3週間でした。つかの間の大家族の生活は、いつもどこかで音がして、笑い声がして、我が家に帰ってふと訪れる静かな時間に日本での日々がよみがえってさみしく感じます。これまでは、自分の暮らしにすっと戻れたけれど、年老いていく親たちを残していくのは、体半分を残してくるような気持ちになりました。
 また会う日まで。あと二年。みんな健康で。
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by cinnamonspice | 2013-07-26 15:48 | まいにちのこと

秋芳洞

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山口の旅の最後の日、「秋芳洞」を訪ねました。
入り口から、幻想的な世界が広がります。
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清流には魚も泳いで、目にも涼しげでした。
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私が小さいころ図鑑で見た秋芳洞、興奮気味に入りました。
ごうごうと音を立てて流れる清流。
年間平均気温17度とあって、外の暑さがうそのように別世界でした。
圧倒的な迫力のある洞窟、ドーム状の天井は大聖堂のフラスコ画のような荘厳さがありました。
写真は「百枚皿」と呼ばれるもの。小人は日記に「侍たちのお酒を飲む杯みたい」と記していました。
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外へ出ると、緑に白い石灰岩が並ぶカルスト台地が広がっていました。
日本とは思えないスケールの美しい景色に目を奪われました。

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by cinnamonspice | 2013-07-25 22:00 | まいにちのこと

samurai

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ホテルで温泉に入って浴衣を着たら、「侍」気分になった小人たち。
勇ましく向かうのは今晩の食事の生簀処。
立ち居振る舞いから言葉まで、
「○○でござる。」
になっていました。
そんな侍も、お布団に入るだんになったら、
「どうもはだけて困るでござる。」
ということで、あえなくパジャマに変更。侍修行は終了したのでした。
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侍たちの食事。
山口といえば、「ふぐ」。ということで、ふぐの刺身をいただきました。


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by cinnamonspice | 2013-07-25 20:07 | まいにちのこと

日本の色

山口の旅行は日本の色を感じる旅でした。
青空と、神社の朱、松の青、古びた木の味わいのある色、瓦屋根の黒、白い漆喰の壁、海のアクアブルー。
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松下村塾を訪ねました。
だんなさまたちは山口にいたころ、何度も訪ねたことがあるそうですが、初めての私には新鮮でした。
30度を越すとても暑い日でしたが、青空と松の青と古い木の鳥居、白いしめ飾りが涼やかで美しく感じました。
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松下村塾の建物。
想像していたより、こじんまりとした建物でしたが、無駄をそぎ落とした日本家屋の美しさを感じました。
松蔭が謹慎させられた部屋や小さな部屋も庭につながる縁台など、こじんまりとしていながら実用と美があってとてもすてきに思いました。
30歳という若さで亡くなった吉田松陰。
資料館を訪ねて、昔の人の短くて厚い一生の重みを感じました。
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松蔭神社で見つけた「傘おみくじ」。
だんなさまに引いてもらいました。
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「末吉(大雨)」。
でもかわいらしいからよしとします。
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こんな風に、いろとりどりの傘が並んでとても風流でした。

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by cinnamonspice | 2013-07-25 19:39 | まいにちのこと

山口の旅

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竜宮城のような建物の赤間神宮へ寄りました。
壇ノ浦の戦いで敗れた平家の安徳天皇を祀る神社だとか。
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門がフレームのように海を切り取っていました。
朱門と白い壁、松やもみじの緑のコントラストがとても美しくて時がとまったような気持ちになりました。
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火の山ロープーウェイを上って関門橋をのぞみます。
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だんなさま家族の思い出の味、
お昼には川棚温泉へ寄って名物の「瓦そば」をいただきました。
お義母さんからレシピを教えていただいて以来、我が家でもたびたび登場する瓦そば。
我が家ではホットプレートですが、本場では名前のとおり、焼いた瓦の上でじゅうじゅう焼きながらいただきました。
熱々のつけ汁でいただきます。

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by cinnamonspice | 2013-07-25 15:32 | たべもの

24の瞳

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だんなさまが通った小学校を訪ねました。
校舎の裏には山、脇には青い海、自然に包まれるように建つ、二階建て小さな校舎。

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校庭の脇に広がる海。
休み時間には、友達と海水浴か裏の山に分け入って蛇イチゴを食べたりしたのだとか。
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120人ほどいた生徒も今では全校35人に減ったとのことでした。
教室は、「○年○組」ではなく「○○学級」と先生の名前のクラス名でした。
外からの人が珍しいのか、私たちが校庭を歩いていると、
「こんにちはー。」
「こんにちはー。」
という大きな声とともに、教室の窓に並んだ子供たちのきらきらした瞳に、「24の瞳」のお話を思い出しました。
くったくのない子供たちの元気な挨拶と笑顔が、いつまでも心に残りました。

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by cinnamonspice | 2013-07-25 04:38 | まいにちのこと