ビスケットの缶

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3月の終わり

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長かった3月の終わり。
久々にケーキが食べたくてふわふわチョコレートケーキを焼きました。

風の谷のナウシカの漫画全7巻を読み終えました。
人間の業、悲しみ、怒り、痛み、喜び、平穏、幸福、愛、いろんな思いがめぐる体験でした。
読みながら強く受け取ったのことは“生きるということ”。
日本で起きた大震災そしてまだ終わりの見えない原発事故というこのタイミングでもう一度読むことができてよかったと思いました。
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by cinnamonspice | 2011-03-31 21:04 | 今日のおやつ | Comments(10)

双眼鏡

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家篭りの小人たちにトイレットペーパーの芯で作った双眼鏡。
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その向こうに何が見えるかな。

小人が窓ガラスにハァーっと息で窓を曇らせては、手作りの双眼鏡でリビングの向かいの木の鳥の巣を覗いていました。
「わぁ、鳥さんが雲の中に見える。」
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by cinnamonspice | 2011-03-31 14:16 | こども

桜色

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シュッとマッチを擦る音、火薬のにおい、燃えさしのマッチ…。マッチ箱を見ると、マッチ売りのお話を重ねてどこか哀愁とほのかな甘い夢の気配が漂います。そんな小さなマッチ箱の世界にひかれて、少し前の週末に訪ねたのみの市で、いろんな国のマッチ箱が無造作に入れられたボウルから、いくつか手に取りました。青い鳥のマッチ箱はインドのもの、のどかな農夫婦のものとクロスステッチで描かれたことわざが書かれたものはアメリカ、そして墨絵のようなタッチで五重塔が描かれたものは日本のもの。この持ち主の人はきっと旅好きな人だったのかな。世界中を旅する、その人の肩越しに旅の景色も見えるような気がしました。マッチ売りの少女がともした火の中に見た世界のように、異なるラベルのひとつひとつの箱のそれぞれの世界。 箱をあけるとマッチの火薬の部分も色とりどりで、日本のマッチはやほんのりとした桜色でした。小さな箱の中の春に、思わず「あ、」と、うれしいため息が漏れました。

 小人が肺炎にかかり、診ていただいた小児科の先生の予言とおりその風邪をもらった弟小人は気管支炎にかかり、毎晩39度の熱にうなされています。春を目前に、冬が最後に残していった大きなお土産と戦っています。 
 日本が桜色に染まる季節ももうすぐですね。今年は特に桜のピンクが心にしみます。心にも一日も早くあたたかな陽が降り注ぐ美しい春が訪れますように。
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by cinnamonspice | 2011-03-29 01:25 | すきなもの | Comments(8)

ひとりごと

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花を見ていると心がふっと軽くなります。
たっぷりとしたタフタのドレスのようなラナンキュラスのつぼみもかわいい。

原発のニュースを見るたびに、「風の谷のナウシカ」の話を思い出します。
ナウシカの話に出てくる巨神兵と、福島の原子力発電所で無言で不気味に蒸気を上げる核施設が重なります。(私は知識もないので、原子力発電の賛否についてここで議論するつもりはありません。)巨大地震と津波という自然の力をきっかけに、あまりにも人の手を超えて暴走してしまった巨人たち(原子炉)、また放射線という目に見えない相手の猛威に、これまで自分たちが頼っていたもののはかなさ、危うさを痛いほど感じます。
加熱をし続ける原子炉、設計したはずの人間はその加熱をなかなか止められず、限界を超えると核燃料は自分自身の熱で溶けてしまう。あのとき最後の力を振り絞っても攻撃を続けようとする巨神兵が哀れにも映ったように、今も不気味に蒸気を上げる原発だって、見方を変えたら哀れにも見えるのかもしれません。
今、もう一度、映画とはまた違う漫画の「風の谷のナウシカ」を読み返しています。最後はどんなだったのだろう…現実の世界に生きる私たちも、ナウシカのように生きていけるそう信じています。
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by cinnamonspice | 2011-03-28 14:44 | いろいろ

+++

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「おじいさんのベスト」を縫いました。

震災から、一週間経った今も、ふと手を留めるといろんなことを考えます。
長い年月をかけて築き上げたまじめに生きてきた人々の営みを、さっとひと撫でで、一瞬で奪ってしまった津波。被災者の方の「私のこれまでの人生は何だったのだろう。」という言葉が胸に突き刺さります。生きていくということ。
自然の大きさにくらべたら小さな小さな小さな人の営みは波打ち際で作る砂の城のようにはかないけれど、それでも、まじめに生き、音楽や絵、小説、詩、その小さな毎日を美しいもので満たそうとする人をいとおしく感じます。

 + + +

小人の学校のオープンハウスで小人たちの学年は「おおきなかぶ」を演じると聞いたのが二週間前のことでした。「僕、おじいさんやるんだよ。先生がおじいさんの洋服を用意してくださいだって。」と、聞いて驚いたのが一週間前。悩んだ末、思いついたのがおじいさんのベストでした。作ろうと思っていたところ、日本の震災のことを知りました。それ以来心ここにあらずですごしていた私に友人が「今は、テレビを消して、そのベストを作ること。」と言われて、手を動かし始めました。その後、週末は私とだんなさまが同時に熱を出してダウンしてしまい、やっと昨日出来上がったのがこのおじいさんのべストでした。そして、「おおきなかぶ」の演劇もいよいよ明日です。
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ひとつだけつけた四つ葉のクローバーのボタンは、ママからの“Good Luck”のメッセージ。
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おじいさんのベストはリバーシブル。

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by cinnamonspice | 2011-03-23 06:45 | ひとつだけのもの | Comments(10)

小包

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父と電話で話していました。
「大丈夫だ。」と繰り返す父。
親はいつだって、子供の「大丈夫?」の問いに心配をかけまいとそう答えるものなのかしれません。
電話の途中、うちの玄関のチャイムが鳴って、震災が起こる前に両親が送ってくれた小包が届きました。
玄関を開けると小包がぽつんとおいてありました。まるで父が今そこに持ってきてくれたかのように。
箱の中には鳩サブレが入っていました。窓の外の鳩と重なるようでした。

時折、小石が降ってきたのではないかと思うような叩きつけるような強い雨が降っています。轟音を立てながら。リビングの前の親鳥と卵のことがとても心配です。
雨を防ぐにはあまりにたよりない枝葉。このところまた気温が下がり、冷たい冬の続きの雨。窓からのぞくと、親鳥は雨の勢いにびっくりした様子で目をぱちくりさせながら、それでも、おきな雨粒を背中に乗せてじいっと卵を温めています。
「傘あげたら?」
という小人。
「僕の傘あげるよ。」
という弟小人。
そうだね。そっと傘を差し伸べてあげたいね。
そんな小人たちに、「だけど、人の手は出してはいけないよ」とやさしく言うだんなさま。
自然のルール。
卵を温めながら、親鳥はどんなことを考えているのかな。
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by cinnamonspice | 2011-03-21 02:11 | いろいろ | Comments(4)

新しい命

“遠いところにいる私たちは、悲しみという冷たいエネルギーではなく、希望のあたたかいエネルギーを送りましょう。”
という友人の言葉がこだましています。
その友人が電話で話したあと、彼女の身の回りの美しいものの写真や動画を、送ってくれました。おかげで、私の心の中にもおひさまのようにあたたかいエネルギーが少しずつ満ちてきています。いつか日本から手が差し伸べられたときに、その手をぎゅっと握ってあげられるように、今はプラスのエネルギーをためておこうと思います。被災地の復興を祈りながら、友人がわけてくれたように、私も今与えられたあたりまえの日常を大切にすごすことで、光を送り続けたいと思います。
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今日、洗濯物を干そうとベランダに出ると、誰かの視線を感じました。
小さな鳩のような鳥でした。いつの間にかベランダの目の前の大きな木に巣を作って、その上でまあるくなるなっているのでした。そういえば、地震がおきてから、窓の外をみていなかったことに気がつきました。その間にもしかしたら卵を産んでいたのかも…と、学校から帰った小人にそっと、見つけたばかりの「ナイショ」を教えました。窓に並んだ3つの顔の気配を感じてびっくりしたのか、一瞬、鳥がいなくなってしまい思いがけず巣の中が見えました。気持ちよさそうな巣に、真っ白なゴルフボールぐらいのまあるい卵がふたつ、仲良く並んでいました。私たちが部屋へ入るとやがて親鳥が帰ってきました。今のこのときも冷たい北風のなかも、じいっと体を膨らませて、卵を温めています。

ベランダに置いた小人と弟小人のヒヤシンスの球根の鉢。ずっと芽が出なくて、諦めかけていた弟小人の球根からも、この一週間の間にいつの間にかほんのり緑色のものが顔を覗かせていました。

新しい命の気配。地震が起きたその日から時が止まったように感じていたけれど、自然の中では新しい命が生まれている。自然からエネルギーをもらうような気がしました。
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+ 震災から一週間。この震災で犠牲となり、亡くなられた方に、心からご冥福をお祈りします。

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by cinnamonspice | 2011-03-19 00:42 | まいにちのこと | Comments(6)

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今住んでいる場所、出身地などの垣根を越えて、今、「日本人」という大きな絆で結ばれています。
みんな、
「日本人として今できることをしよう。」
という、合言葉を口に。

“日本人のモラルはすばらしい。人間は極限の状態で本性が現れるというけれど、日本人は世界に誇れる強靭で高尚な精神の持ち主だと思う。海外にいるもどかしさはあるけれど、遠くにいる私たちはせめて明るく、希望に満ちたエネルギーを送り続けましょう。”
アメリカでの暮らしが長い友達からのメールに、違う角度から光が差し込むような気がしました。
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by cinnamonspice | 2011-03-16 09:43 | いろいろ

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震災の発生を知って以来、家にいる間はずっと日本のニュースを放送するテレビを消せずにいます。今、自分の生まれた国で起こっていることをひとつも逃すことなく捕まえたい、そういう思いなのかもしれません。
 福島の原発のニュースには、無力感とともに息が苦しくなるような恐怖を感じます。目に見えない核という怪物を相手に、危険な現場で戦い続けている人たち、その家族の方のことを思うと…言葉にできません。
母国が深く深く傷つくのを見るのはとても悲しいです。
それを誰にも止めるができないのはもっと悲しいです。
みんながんばっていることを思うと、とても辛いです。
祈っても祈っても、次から次へと知らされる悲しい事実に、涙ばかりがこぼれます。テレビのスイッチを切ってしまったらどんなに楽だろう、そんな思いがよぎるけれど、やっぱり母国のことを知りたいのです。
あまりの現実に立ち上がれないような絶望感が黒い影のように覆いかぶさってくるけれど、子供たちを見ていると、奮い立たされます。
小さくても、自分にできることをしようと思います。そんな日本人みんなの思いが集まったら、大きな力になると信じています。
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by cinnamonspice | 2011-03-15 12:35 | いろいろ

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昨日、日本の大地震のことを知りました。
あまりの被害の大きさに、言葉を見つけられません。
今も寒さの中、救助を待っている方がいると思うと胸が苦しくなります。
一人でも多くの方が救出されますように。
そして、このblogを見てくださっている方のご家族、親族、友人の方の無事を心から祈っています。
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by cinnamonspice | 2011-03-13 02:32 | まいにちのこと | Comments(15)