ビスケットの缶

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たからもの

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女の子が好きなもの。
息をのむような美しいものや、胸をきゅっとつかまれるようなかわいいもの、それと…甘いもの。
お友達のお誕生日に焼いたガトーショコラ、食べられなかった男性からのリクエストで週末のおやつに焼きました。

いつものように、背中をしばらく掻くとことんと眠りに落ちた小人。手には学校で先生につけてもらったステッカーが大事に握られていました。それは、手を洗うときやお風呂に入るときには手の甲からはがして取っておいたほどの特別扱い。でも、一日つけていたステッカーはママの目にはくたびれたステッカーにしか映らないのだけれど…。
 一方、ランドリーのバスケットから取り出した、弟小人のズボンのポケットからはなにやらかしゃかしゃといういい音。おやおやと思いポケットに手を入れて中から出てきたのは、少し前にお友達の家の庭でからもらってきた小石たち。彼が何度も洗っては大事にしているものでした。その小石を見たとき、弟小人も立派な男の子の仲間入りをしたことを感じました。
 くたびれたステッカー、なんでもない小石、それぞれが手にしたたからもの。男の子のたからものって…と思わずため息がこぼれたけれど、もしかしたら男の子が女の子よりロマンチックなのはこんなに小さいころからなのかもしれない、と感じた夜でした。
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by cinnamonspice | 2010-05-26 14:34 | 今日のおやつ

はらぺこの歌

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冬夏ともに愛用している北欧のガラスの鳥のネックレス。
オーナメントだったものを皮の紐につけて使っています。

 小人を見ていると、自分の世界を作るのが上手だなぁと感じます。 
昨日は、小人は授業中に体調を崩して学校を早退しました。夜には高い熱が出て半日以上食事もとれず少しのお水と氷だけで氷枕とともに一夜を明かして今朝、
「おなかがすいた。」
と、つぶやいて目を覚ましました。私がおかゆを作っている間、“おなかがすいた、ぺこぺこだよ”と、何度も言っているうちに、いつの間にかそれにメロディーがついて、おかゆができたころにはぺこぺこのおなかを忘れるくらい、すっかり歌に夢中になっていました。
 普段、私に叱られるときも、叱られて一分もしないうちに鼻歌が聞こえてくることもしばしば。私の言葉が届いているのか不安になって注意すると、びっくりしたように振り返って謝って、また自分の世界へ帰っていくのでした。彼にとっては、目の前にあるドアを開けて別の部屋に入っていくように、新しい世界に入り込んでいるということが、最近わかった気がします。
 日本に帰ったとき、「何を考えているのかしらね。」と、いつもお義母さんが、目を細めながら小人たちの顔を覗きこむように何度も口にしていました。小人たちが自分たちの空想の世界に入って、まるで目の前にいる私のことも目に入らなくなっているとき、お義母さんの言葉が思い出されます。しばらくして、ニコニコ見つめる私の視線に気がついて、
「あ、ママいた。」
と、帰ってくるたびに、ママはずっとそこにいたんだけどなぁ、とさみしいようなうれしいような気持ちになります。
 大人になってもいつも自分の世界をポッケに入れて暮らしてくれたらいいな。どこに行っても、どんな時だって、ポケットに手を入れればすぐに逃げ込める自分の世界があったら、迷うことはないんじゃないかな。
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by cinnamonspice | 2010-05-22 13:54 | すきなもの

小さくて大きな贈り物

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お友達の誕生日にコースターを縫いました。
お気に入りが見つかるまでの間、使ってもらえたらうれしいな。

友達が「The Blue Hearts」のCDを3枚手渡してくれました。久しぶりに聞いた曲、初めて聞く曲、どきどきするくらいシビレました。鍵をかけていた小箱を開けたときのように、音とともに当時の景色や出会った人々、当時の気持ちがあふれてきました。深夜近くまで酔いしれた後、再びパタン、と小箱の蓋を閉めて眠りにつきました。手のひらに乗るほどのCDだけど、大きな大きなプレゼントをもらったような気持ちです。
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by cinnamonspice | 2010-05-22 01:21 | ひとつだけのもの

一歩

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小人たちは学校で、近くの水族館へ遠足に出かけました。
もしかしたら目的地よりも、お友達と一緒に黄色いバスに乗るのが一番の楽しみな小人です。

preschoolの練習(学校の練習の練習ですね。)のために、弟小人が“school skill”のクラスに通い始めました。週二回のクラスは、本来子供だけが参加するdropp offのものだけど、慣れるまでママがクラスの中にいてもいいという寛容なところに惹かれて選びました。でも、いきりなり、すべて英語のクラスにとまどう弟小人。小人のお迎えの時間の関係で、途中、小人の学校へ行かないといけないけれど、私がいなくなると号泣で電話がかかってくるほどのパニック。また、英語への反発か、英語で話すことが中心の時間になるとみんなの輪から逃げ出してプレイスペースで遊び始めてしまったり、机にうつ伏せてシクシクと泣き出したり…小人にはなかった反応に親もまた手探りで勉強です。まずは、先生たちはみんな優しいということ、学校は楽しいところ、ということを弟小人に知ってもらうところからスタートです。

「がんばったね。」
と、私が弟小人に言うと、弟小人はうつむいて首を振りながら、
「頑張れなかった。我慢できなかった。えーん、泣いちゃった。」
と、つぶやきました。
「弟小人くん、男の子はね、泣いちゃ、だめなんだよ。
 男の子は、泣かないの。」
そう、笑いながら弟小人の背中をなでる小人。男の子は、子供のころに“一生分を語って泣く”、というけれど、男の子の道もまた、険しいのですね。
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by cinnamonspice | 2010-05-17 11:04 | こども

Children's Day

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小人の学校に飾られていたこいのぼり。
アメリカの国旗と気持ちよさそうに泳いでいました。

小人の学校のこどもの日のイベントがありました。
プログラムに“国際的な衣装でお越しください。”と書かれていたので、クローゼットの奥深く眠っていた浴衣を出してみました。20代前半にいただいた浴衣。それから10年近くの月日を感じました。
 小人たちは舞台の上で一生懸命こいのぼりの歌と演目のダンスを踊りました。小人のクラスメートのママさんが「なんだか涙が出ちゃって…」と、声を震わせて話す姿に、目頭が熱くなりました。親の手から離れて、大空を泳ぐこいのぼりのように、新しい世界でのびのびと泳ぐ小人たちの姿がまぶしく映りました。  
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by cinnamonspice | 2010-05-17 03:15 | こども

孔雀と薔薇

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お友達がお土産にくれたお庭の薔薇。
薔薇の花はつぼみに近い花のほうが香るのだそう。
人もそうなのかな。
家の中でほんのり甘く香ります。

灯台の近くに住む、お友達の新居にお邪魔しました。数日前には孔雀が遊びに来たとメールがありました。添えてあった写真には、夕日に染まる海を眺めるように垣根の上で海を見つめるオスの孔雀の姿がありました。絵本の中の世界のようなその姿は、うっとりするくらい優雅でした。お友達から、孔雀はお花を食べると聞いて、美しい羽根の理由がわかったような気がしました。孔雀はどこからともなくふらりとやってきて、しばらく夕日を見ていたと思うと、庭のお花を食べることなく屋根から飛び立っていったのだそうです。
 その日、お友達の家で日が傾くまですごして、オレンジに染まる海を見ながら胸いっぱいにおいしい空気を吸ったら、私も孔雀の気持ちになりました。
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by cinnamonspice | 2010-05-14 01:59 | まいにちのこと

母の日

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メキシコ風のヴィンテージのドレスを買いました。
形も作りもゆったりと。着ていると気持ちもゆるりとします。

週末は小人の野球の試合に行きました。
小人のチームの女の子のママさんとお話したら、女の子の上に4人のお兄ちゃんがいることを初めて知りました。「あなたもあと二人男の子を産んだら、次は女の子かもしれないわよ。」と笑っていたお母さんは、この日はそのお兄ちゃんたちとパパも観戦に来ていました。一番上のお兄ちゃんから15歳、13歳、9歳、7歳…「一番のLittle Boyがこの人だけど。」と、だんなさまを見るママさんに、にこにこ笑うパパはとてもチャーミングでした。
「Happy Mother's Day!」
という声が行き交う週末でした。
 毎回、試合が終わると、ダッグアウトに選手たちが集まってその日活躍した選手に試合で使用したボールがプレゼントされます。この日、初めて小人がそのボールを受ける栄誉をもらいました。ボールを手にした小人はとても誇らしそうな少年の顔をしていました。
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このドレスに合わせて買ったロザリオ。
お店の人は真珠といっていたけれど、ムーンストーンぽい感じが好みです。
メキシコの民族っぽい感じが私の中でのブームなのかな。

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by cinnamonspice | 2010-05-11 01:10 | おかいもの

初夏の気配

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古い扇風機、小さいけれど力があります。
クーラーのない我が家。パソコン机の周りで活躍してもらう予定です。

近所に住む、小さな女の子とその弟くんが遊びに来てくれました。
真夏のような日差しにグラスに入れた氷が、カランコロンといい音をたてていました。そのグラスの底に残った氷を、最後の楽しみにようにほおばって、
「私、氷、好き。」
と、かわいい関西弁で話す女の子のピンク色に染まったほっぺたは氷の形にまあるく膨らんでいました。ざく、ざく、ざく、といい音を立てながら氷を食べる女の子に、
「小人も氷を食べるのが好きなんだよ。」
と、話すと、秘密を共有したようににっこり笑ってくれました。
子供たちの口から“sleep over”という言葉を聞いて、もうそんな年なんだとしみじみとした夜でした。
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by cinnamonspice | 2010-05-10 00:32 | おかいもの

ポケットの中の景色

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夏の計画はたてていますか。
今年の夏は小人たちとどこか自然の豊かな場所へ行きたいな。

サンフランシスコへ向かう車で6時間の旅の途中、たくさんの牛たちを見かけました。私たちが走る道を挟んで右側には車内にいても彼らが発する逃れられない猛烈な匂いを感じるくらい、これまで見たことがない数の茶色い牛たちがぎゅうぎゅうにおしくらまんじゅうしているような牧場と、道を隔てた反対側には、小さな川が流れるなか、ちらほらと花が咲く起伏のある緑の牧草地を自由に移動しながら草を食む牛たちがぽつりぽつりと見えました。。「自分が牛だったら、できることならのんびりと草を食む牛のほうになりたいね。」お互いそれぞれの世界のことは一生知ることはないのかもしれないけれど、一本の道を隔ててまったく違う世界がありました。
 帰りは日が傾いていくのを追いかけるように同じ道を車を走らせました。またあの牛たちが緑の斜面を移動しながら草を食んでいるのが見えました。日が暮れるころには誰かが彼らを追いにくるのかな、それとも牛たちの誰かが「そろそろ、家に帰ろう。」と、みんなで家路につくのかな。そう思ってみていたけれど、誰もやってくる気配はなく、牛たちはいつまでものんびりと草を食みながら、とっぷりと闇の中に見えなくなっていきました。
 ぎゅうぎゅうに暮らす牛たちとのんびりと牧草地で暮らす牛たちの違いは肉牛と乳牛の違いなのか、それとも飼い主の違いなのかわからないけれど、厩舎の中でぎゅうぎゅうに暮らす牛たちは、なんだか都会で暮らす私たちのようにも映りました。せめて心の中だけでも、花や草を食んでいる牛のように暮らせたらいいな。
 サンフランシスコへの旅、飛行機でぴゅーっと行ってしまったら出会えなかった景色に出会えました。牛たち以外に何もない道をずっと走るなか、起伏のある緑の牧草地をお日さまと雲が追いかけっこするように、雲が落とす影がすぅーっと駆け抜ける様子もとても気持ちのいい景色でした。行った先もいいけれど、途中の景色もポケットに入れて帰る、私はそんな旅をしていきたいな。
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by cinnamonspice | 2010-05-07 10:53 | まいにちのこと

小人銀行

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このところお金作りに忙しい小人。
部屋の入り口には「ぎんこう」という看板が掲げられていました。
「これはママのお金とクレジットカード。はい、これはジョージ・ワシントン、これがリンカーン大統領。」
渡されたお金には$20の文字とコインたち。
ママのお財布事情、よく見ているんだなぁ。
パパと小人の分もしっかりありました。
そして弟小人の分には紙幣に弟小人の名前が書いてありました。
「弟小人くんは、(どれが自分の紙幣か)わからなくなっちゃうからね。」

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by cinnamonspice | 2010-05-06 20:50 | こども