ビスケットの缶

カテゴリ:すきなもの( 238 )

二人に戻る日

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お兄ちゃんが二泊三日のフィールドトリップに出かけていきました。
ぽっかりと家の中に空いた穴。
「つまんない」
遊ぶ相手も喧嘩する相手もいなくなった弟くんはため息交じりで一日を終えました。
私は夕飯のしたくもいつもの量で作ってしまって残してしまいました。
そういえば、姉が結婚した後も父は姉の分も含めた家族分のケーキを買ってきたことを思い出しました。
いつか来る日。
だんなさまと二人で始まった家族はきっとまた二人に戻る日が来るのだと、しみじみと感じた夜でした。

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by cinnamonspice | 2017-04-15 00:08 | すきなもの | Comments(0)

春休み

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家の中に少しずつイースターを。
アンティークのシェーカーボックスにポーランドの手描きのイースターエッグを入れて。
作られた国も年代も違うけれど、古いものはすっぽりまあるくひとつの空気を作ります。
たまごのまあるい形は見ていると心もまるくなるように感じます。


子供たちの春休みが始まりました。
春休み前の大きな学校のプロジェクト、弟くんの大きなState Reportが終わり、みんなほっと一安心しました。
7th Gradeのお兄ちゃんは英語の授業で自由なテーマでエッセイを書く宿題をいつの間にかおわらせていましたお兄ちゃんはミドルスクールに入って一人で大きなレポートもいつの間にか終えるようになり、自立しました。
みんなそれぞれやり遂げて楽しい春休みへ。

母が好きな言葉に、海援隊の曲で「贈る言葉」の「人は悲しみが多いほど人には優しくできるのだから」という言葉があります。
人の痛みが分かる人、はそういう人なのかもしれません。
少し前から、子供たちにたずさわるお仕事をさせていただいています。
そういう気持ちで、心をこめて子供たちと向き合う日々です。

さて、そろそろ自然が恋しくなってきました。
からからの大地に水がしみこむように、春休みの間に自然のエネルギーのシャワーを受けにキャンプに行けたらいいなと思います。





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by cinnamonspice | 2017-03-26 06:17 | すきなもの | Comments(0)

背伸び

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毎年少しずつ買っているオーナメント、今年は小さなおうちを買いました。クリスマスツリーを迎えるまでは棚の上に飾って楽しもうと思います。

エレメンタリー最後の年の弟くんの担任の先生はとても熱心な先生で、毎日、漢字テスト、英語のスペリング、それを使ったセンテンスの作成、算数のプリント、国語の読解の問題、英語の読解の問題、たくさんの宿題を出して(ひとつひとつ丁寧に添削して返してくださいます。)くれます。勉強も少し背伸びすることが成長するのだと、弟くんと一生懸命取り組んでいます。

その中で英語の読解の問題は、今の旬の話題を用意いてくれるのですが、なかなか手ごわいものばかり。
先日出されたテーマは、アメリカのNFLの選手が国歌斉唱のときに現在アメリカで黒人に対する不平等な扱いがあることに抗議して立ち上がらなかったという問題を受けて、過去にもオリンピックでアメリカの陸上の選手が国歌が流れるときに黒い手袋をしてこぶしを挙げて問題になったことなど、アスリートによるさまざまな抗議行動がいろんな議論を呼んでいることを受けて、賛成反対それぞれの人の意見を読んだ上であなたは賛成するか反対するか意見を書きなさいという宿題でした。
少し前に、白人警官による黒人の射殺事件がいくつも起こっていることなどを弟くんと話しをして、弟くんはこうした抗議行動に賛成するか、反対するか、という話をしました。
弟くんにたずねると、彼は反対の意見ということでしたが、こうした人種差別の問題は自分が黒人じゃないから、白人じゃないから、というのではなく、どの人種でもあてはまるということなど、他人事ではないのだということを話しました。
抗議するのは悪いことではないけれど、怒りを誰かに向けるような方法や見た人の一部の人でも不快に感じたりするような方法はいいのだろうか。
憎しみは憎しみしか生まないということ。では、どうしたらいいのか。
あくまでもママの意見として、そんな話をしました。
まだ時期が早い気がして、今回は弟くんには話しませんでしたが、私が初めて人種差別を体験したのは小学校6年生のときにアメリカの基地内のアメリカ人のお友達と初めてハロウィンのTrick-or-Treatをした時でした。とある家で、
「yellow monkeyには(お菓子は)あげられない。」
そう言われて、私ともう一人の日本人の子はお菓子をもらえませんでした。
何も言えませんでした。
初めて会った大人に、肌の色だけで拒絶される、生まれて初めての経験にとてもショックでそのときのその人の言葉と憎しみの表情が焼き印を押されたように感じました。
人の心の奥底にある冷たい部分に初めて触れた気がして、ただただ悲しくなりました。
差別というテーマ。とても深くて難しい問題です。
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by cinnamonspice | 2016-11-04 12:25 | すきなもの | Comments(0)

我が家の心臓

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子供たちが帰ってくると宿題の山になるダイニングテーブル。
家族の会話も、宿題も、食事も、お祝いも、ダイニングテーブルが我が家の心臓。
子供たちの笑い声も、兄弟げんかも、みんな受け止めてきた場所。これからも。
テーブルの上をまっさらにして一日のスタート。
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by cinnamonspice | 2016-10-23 10:23 | すきなもの | Comments(0)

Art

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だんなさまから「面白かったよ。」と聞いて、雑誌「Pen」の「ゴッホ特集」を読みました。
ゴッホという人に対して持っていたイメージが少し変わりました。
これまで頑固で、少し変わり者でエキセントリックな面があって(耳を剃り落とした事件など)、天才肌で人と交わることなく一人で絵の世界を追求した、そんなイメージを思い描いていました。
でも、記事を読んで、画家になる前は牧師を目指していたことや、まじめで優しく、夢中になるとのめりこんでしまう、ちょっと不器用で理解されない孤独な姿が浮かび上がってきました。
オランダ語、英語フランス語をたしなみ、本もよく読み、いろんなサロンへ行き画法を学び、ゴーギャンなどの画家とも交流しそこからさまざまな影響を受けたことを知りました。決して天才肌というのではなく、ただただ努力家だったということも。
"僕は人物を描きたいんだ"という言葉からも、人を愛した様子が感じられます。
特集の記事には彼が描いた自画像12枚と人物画16枚の写真が載っていました。
さまざまな手法や色使いで描かれた作品に、週末、だんなさまとお兄ちゃん弟くんとみんなで自分の好きなゴッホを選びました。
予想外に、みんな好みが分かれて、お兄ちゃんは割と都会的な作品に、弟くんは暗い色づかいの落ち着いた作品に、だんなさまは優しい色使いの作品に、私は明るめの色の作品を選びました。
人物画のほうも、同じようにみんなそれぞれの一枚を選びました。
有名人やパトロンを描くのではなく、名もない町の人や農民、炭鉱の人などを描いたところにもゴッホの人柄を感じました。
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by cinnamonspice | 2016-10-18 15:04 | すきなもの | Comments(0)

大切なこと

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少し前に読んだ、子育ての本にただ大事なのは子供に「そのままのあなたでいいんだよ」と伝えてあげること、と書かれていました。
親は誰もが子供に対してそう思っているけれど、子供がある程度大きくなってくると面と向かってなかなか照れたり、当たり前だから伝わっているだろうと思ったりして、言葉にして伝えないことも多いのだとか。でも、実はそれが一番子供が安心する言葉なんだそうです。
弟くんのお誕生日に、みんな弟くんのことが大好きだよ、と伝えてみました。照れて嫌がるかなと思ったけれど、うれしそうにハグしました。
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by cinnamonspice | 2016-09-15 14:46 | すきなもの | Comments(0)

山椒魚

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Trader Joe'sで買ったミニサボテンを植え替え(箱に入れ替えただけですが)ました。
砂がなかったので、家にあったもので苔と。
近いうちに砂を探して入れ替えようと思います。

しばらく自分の読書から遠ざかっていて、久しぶりに本を手にとりました。
井伏鱒二の「山椒魚」
太宰治の小説には時々井伏鱒二が先生として出てきて(富嶽百景など)、おしゃれで穏やかで多くを語らず、でもなぜか太宰のことを気に入ってくれているという。太宰の作品で井伏鱒二のことが触れられるたびにこの二人の組み合わせがどうも不思議に感じていました。井伏鱒二というと、私はドリトル先生シリーズの翻訳のイメージで、「山椒魚」という作品は、昔、学生時代に冒頭などをどこかで読んだような気がするものの、全部を読んだことがなかったの本屋さんに行くたびに探していました。それが昨日、たまたま本屋さんでお兄ちゃんがElementaryのときに演じたジョン万次郎の演劇の「ジョン万次郎航海記」を見つけ、お兄ちゃんと弟くんにと思って手に取ると、それが井伏鱒二によるものでその本の中に偶然が入っていることに気が付きました。
 さっそく夜、ベッドで子供たちにはジョン万次郎を読み聞かせて、子供が眠ったあと、「山椒魚」を読み始めました。主人公は岩屋に入った山椒魚で、二年間岩屋に入っているうちにそこから出られなくなったという。山椒魚という泥臭いなんとも地味な生き物を主人公に選ぶところも興味深くぐんぐん引き込まれます。物語はその山椒魚の視線ですすんでいきます。まだ途中なのでこの先が気になります。
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by cinnamonspice | 2016-08-30 05:46 | すきなもの | Comments(2)

心の貯金

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私の思い出コレクションの一部。
海に行って好みの石や貝を見つけると持って帰ります。
今回、Big Surに行く途中のSan Siomenの海で拾った石たち。
左から1番目(真っ白の石)と2番目(紫色の石)はお兄ちゃんがプレゼントしてくれました。
左から5番目と6番目は弟くんから。
私が見つけたのは左から2番目と3番目の白くてマーブル模様のあるすべすべのウズラのたまごみたいな石。
みんなそれぞれにこだわりのある石。


キャンプに行くたびに、自然へ行くと、子供も大人もいろいろなものから解放されて本当に自由になった気持ちがします。
川のせせらぎと、鳥の声と、子供の歓声を聞いていると、時間に取り残された場所にいるような気持ちになります。
先月キャンプに行ったSequoiaも今回のBig Surも、深いRed Woodの森があり、さわさわと雪解けの水が流れる場所。
この夏のキャンプは、気がつけば似たようなところを選んでいました。
私の原風景はこういう場所なのかもしれません。
子供のころ、横浜も田舎だった実家の裏には森がありました。そこには農業用水が流れていて、ザリガニやタニシを採って遊んだっけ。
不思議と自分の育ったような場所を選んでいるのかもしれません。
昔はちょっと歩けばそういう場所がありました。
今は車を走らせなけらばなかなかそういう場所にたどり着けないのかもしれません。
森や川、海を駆け回って、子供たちには夏休みはたくさん遊んで自然のエネルギーを胸いっぱいに吸い込んでまた学校生活へ戻ってもらえたらいいなと思います。
子供のころのこうした景色は一生の蓄え。
大人になっても遊ぶのが上手な人は子供のころたくさん遊んだ思い出がある人かもしれません。
子供たちにはそんな貯金をたくさんしてあげられたらと思います。
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by cinnamonspice | 2016-07-26 14:51 | すきなもの | Comments(2)

all right

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It's OK.
It's all right.
ゲームで負けた弟くんに、小人の友達の女の子がにっこり笑ってそう声をかけた。

It's all right.

という言葉が、まるで悩みも不安も心配事もすべて拭い去ってくれるように、とてもあたたかく響いた。
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by cinnamonspice | 2016-04-24 14:44 | すきなもの | Comments(2)

ひだまり

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学校内を子供たちとクラスで移動している時、どこからかいつも
「先生」
と女の子が声をかけてきて手を差し伸ばしてくれる。
手をつなぎならが歩いていると、いろんなことを話してくれる。
子供たちの話はいつも始めも終わりもない。
突然やってくる春の風のように、いつもやってきたときには当たり前のようにそこにあって、唐突に大事な部分から始まるのだ。
うっかり受け取りそこなうとその話はもう二度と戻ってこない。
だからそういうときは慎重に、同じ目線になってお話を聞く。
壊れやすい鳥の羽根やシーグラスのように、それをそっと受け止める。
そのときその女の子は楽しそうに家族のイニシャルの話をしていた。
“My dad's initial is J.B.J.D.”
とてもうれしそうにそばかすの顔でにっこり笑った。
「それはすてきな響きね。」
私はなんて答えていいのか悩みながらもそう答えると、女の子は満足そうに笑いながら
“My sister's initial is... , my mom's initial is ... , and my initial is ...”
手をつなぎならが、女の子の家族のイニシャルの話を聞いているのはコールフィールド的な幸せな時間だった。
春の光の下、かわいらしい鳥のさえずりを聞くようにいつまでも聞いていたいような気持ちになった。
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by cinnamonspice | 2016-03-26 09:23 | すきなもの | Comments(2)