ビスケットの缶

カテゴリ:キャンプ( 81 )

目に見えないもの

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キャンプサイトで空を見上げる。
花火のような枝葉。

豊かな自然がある。
逆を言えば、豊かな自然しかない。
私たちが学校で習うことはほんの一握りで、生きていくのに必要なことすべては、自然が教えてくれるのかもしれない。
今を生きること、耐えること、滅びること、命をつなぐこと、時間の流れ、美しいもの。
ほんとうに大切なものは何かを示してくれる。
川がざわざわと絶え間なく流れる、風が数十メートルにもなるようなとてつもなく高い杉の木をゆっさゆっさと揺らす、滝がごうごうという勇ましい水音をたてて流れる、ぽきぽき、かさかさ、と動物たちが落ち葉や小枝を踏みしめる音、こんこんと木の幹をリズミカルにつつくきつつき。
自然は偉いと思う。
みんな堂々として、自分の命を全うしている。

夏の山では、朝早起きしてトレッキングする。ひんやりと冷たい澄んだ空気が心地よく、動物たちにも会える。暑い昼間は何もしないで川で休む、体も心も空っぽにする、五感だけを澄ませる。余計なものを落として、美しいものだけで心を満たす。夕方、お日様がやさしい顔になったら夕食を食べてまた少し散歩する、夜、闇が山をすっぽりと包み込むころには焚き火をして星空を仰ぐ。眠くなったら寝る。それが私たちの夏の山でのキャンプのすごし方だ。とても原始的で、とてもシンプルだ。一日を終えると、目には見えないけれど、ずっしりとたくさんのものを受け取っていることを感じる。
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by cinnamonspice | 2014-06-25 23:30 | キャンプ | Comments(0)

ヨセミテ キャンプ 1

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深い木々の緑。緑にもいろんな緑があることを知ります。
テントをたてると、キャンプサイトのすぐ裏を流れる川へ行きました。
だんなさまに石投げを教わる小人たち。
小人はダブル、トリプルができるようになりました。
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流木のかけらを船に見立てて。
石ころの乗組員たち。
たびたび沈没しては救助されていました。
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川で遊んだあとは早めに夕飯。
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夕飯はみんなで作ります。
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今晩は焼き鳥。
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熊もびっくりな大きな口!


+ North Pine 402
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by cinnamonspice | 2014-06-25 08:09 | キャンプ | Comments(0)

風という生き物

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風がすべてを吹き飛ばして、そんな風にも揺るがない星たちがきれいでした。

風が強い日でした。(天気予報通りでした。)
着いたときはそれほど強くなかった風が、夜になるにつれ強さを増していきました。
不思議と、天気予報どおり夕飯の後には一度ぴたりと止まり、ほっと胸をなでおろしていると、また夜中すぎに再び強くなってきました。前回キャンプに来たときとは比べ物にならないくらいの風が吹いて、眠る前にはテントの杭を増やしました。時折ひしゃげるように風につぶされるテントの中で、遊びつかれた小人たちはぐっすりと眠っていました。そしてだんなさまも。私一人起きて残されたテントで、風にもてあそばれるテントを見つめていたら、風が生き物のように感じました。山から獲物を探しに下りてくる魔物だと。遠くから、ごぉーっという音が響くと、しばらくしてテントを大きく揺らしました。魔物は何か獲物をさらうと、また帰っていくのだと思いました。スリーピングバッグにもぐって、目を閉じて、耳もふさぐと、不思議と怖さが消えました。視覚と聴覚で、人はいろんな想像を作り出すのだと思いました。音も光もない世界で、ことんと眠りに落ち、朝が来ました。
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by cinnamonspice | 2014-05-13 16:16 | キャンプ | Comments(0)

eat, drink, sleep, play

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夕日が沈むのを見ながら夕飯のしたくをはじめます。
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いろいろつまみながら、ビールと。
砂漠で飲むビールは格別。
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お友達は七輪を持ってきてくれました。
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アスパラベーコン、うずらの卵(しょうゆがけ)、オクラ、ソーセージ、アサリの酒蒸し(ガーリックと生姜が悶絶のおいしさ)、焼きおにぎり…至福のひととき。

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我が家はだんなさまのバターチキンカレーを持って行きました。
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遊んで、食べて、飲んで、眠る。
キャンプのテーマ。

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by cinnamonspice | 2014-05-13 05:48 | キャンプ | Comments(0)

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綿菓子のようなどこまでも甘くておいしそうな夕焼け。
影絵のような山の稜線。
Joshua Tree National Parkへお友達家族とキャンプに行きました。

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空は高くて広いということ。
自然はやさしくも厳しいということ。
今回は気まぐれに吹く突風に、翻弄されました。
翌朝にはますます風が強くなり、テントをたたむときにテントが壊れてしまいました。
キャンプをするたびに自然の力に畏敬を感じます。

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by cinnamonspice | 2014-05-12 11:29 | キャンプ | Comments(0)

tides

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 キャンプの翌日、朝早く目を覚まして海を見に行くと、海へ続く傾斜の急な崖に野うさぎがいました。少し歩くと、今度は誰かの視線を感じて見ると、目の前にプレーリードッグが穴から顔を出して二本足で立っていました。お互いなんだか目をそらせなくて、そのまましばらく見つめ合っていたけれど、永遠に続きそうなにらめっこに、ついに私が観念して動くと、プレーリードッグもほっとしたように慌てて穴の中へ駆け込んでいきました。子供たちとは、日向で腕立て伏せをするとかげに会いました。思いがけない生き物たちとの出会いに心がほどけました。
 私たちが着いた夕方には、海は満潮で急な階段の下まで海水に浸っていました。楽しみにしていた子供たちの海遊びは翌日までお預けとなりました。翌朝も朝ごはんのころまでは満潮で、子供たちは遊びながら、のんびり潮が引くのを待ちました。海を見つめていると、波は同じように寄せては返すを繰り返しているだけのようなのに、いつの間にかあんなに満ちていた潮が引いていました。満ちては引いていく潮に人生を教わるような気がしました。
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by cinnamonspice | 2014-05-01 08:00 | キャンプ | Comments(0)

a day at the beach

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キャンプのしたくや後片付けは正直疲れるけれど、それ以上に自然からエネルギーをもらいます。
私は自然を前にすると、はじめて深呼吸できるように感じます。
「キャンプではfreeだからね」
お友達のだんなさまの言葉が耳に残りました。
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子供たちと凧をあげて、
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お昼ねして。
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子供たちは波と踊って。
それぞれのすごし方で。

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by cinnamonspice | 2014-04-29 04:10 | キャンプ | Comments(0)

Beach Camp

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週末、お友達家族とキャンプに行きました。
ビーチ沿いのキャンプサイトに着いたときには、日が傾きかけていました。
霧が出て幻想的な景色。
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するすると日が沈んでいきました。
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by cinnamonspice | 2014-04-28 13:43 | キャンプ | Comments(2)

夏を感じる日

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夏はそこまで来ていました。

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by cinnamonspice | 2014-04-28 09:52 | キャンプ | Comments(0)

夜明け

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 私にとって、キャンプでひとつ困ったことは眠れないことでした。自然の中に身を置きながら、ビーチの近くでは波の音、線路が近くにあれば列車の汽笛、静かなところでは虫の鳴き声が気になって眠れずに、最後はタイレノールのお世話になって不自然な眠りにつくのでした。
 Joshua Treeでは、夜が更けるにつれ風は強さを増していくようでした。テントが揺れると吊るしたほおずきライトも揺れて心細い気持ちになりました。小人や弟小人だんなさまは早々と眠りについた中、一人静寂に包まれました。眠れないのを予想して、寝袋に入る前に眠るためのハーブのサプリメントを飲んだりしたものの、怖がりな私にはまったく効果はなく、目を閉じると、遠くでざぁーっと大きな岩山を駆け下りる風の音が聞こえました。比叡山で聞いた松の木々を抜ける風の音とは違う、山から何か大きな生き物がこっちに向かってくるような少し不気味な音でした。その音がしてしばらくすると、風でテントが揺れました。風はひと思いに駆け抜けるとぴたりととまり、またしばらくするとまた音がしてテントが揺れました。時折、横風にテントが浮くような感覚がして、ふと、エベレストなどの登山家のことを思い出しました。私はまだこんな程度の風と寒さの中にいるけれど、冬の山を登る登山家たちは、極寒の吹雪の中テントですごす時間はどんなに不安で怖いだろうと思いました。こんなに臆病な私は登山家にはなれないと思いました。
 これ以上、風は強くなるのか心配になって、恐る恐るテントから顔を出してみると、思ったほど強い風が吹いているわけではなく、肩透かしにあったような気がしました。ただ、私の中に吹く臆病風が怖がらせているだけだと思ったら、ちょっと可笑しくなって自分たちの小ささを思い知る気がしました。頼りなく揺れるライトと、ばさばさと音を立てるテントを眺めながら、厚い壁で守られた’家の中では感じることのない無防備さが心細く感じました。ずうっと昔、夜には月と星しかなかったころ、夜の闇という不安に昔の人はきっとこんな風に夜をすごしていたのだと思いました。電気が発明されてその暗がりから解放されて、実はまだそんなに歴史は経っていないのだということも。自然には怖いものがたくさんあって、人は怖いから道具を発明してきたのだと思いました。そもそも自然はやさしくて怖いのだと。
 夜中の二時半、隣のサイトからは2歳くらいの子の泣き声が聞こえました。同じように眠れない私は、その子の気持ちがわかるような気がしました。夜明けは途方もなく先にありました。
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by cinnamonspice | 2014-04-01 16:25 | キャンプ