ビスケットの缶

カテゴリ:キャンプ( 81 )

コヨーテの夜

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真夜中、コヨーテの声で目が覚めた。
静けさを破る、ワオーンという仲間を呼ぶような遠吠えが、岩山を駆け抜ける。
野生が目覚めるような鳴き声だ。
私も呼ばれたような気持ちで目が覚めた。
そして、明け方にももう一度、今度は帰る合図のように、長い遠吠えが違う方向から聞こえた。
コヨーテたちの夜。
真っ暗な闇はコヨーテにはどんな風に映るのだろう。
以前は怖かった鳴き声にいつの間にか慣れた。

翌日も、男の子たちはひたすら岩山を駆け巡る。
その姿がコヨーテと重なった。

(今回は道をガラガラ蛇?が体をくねらせながら猛スピードで横断したり、ウズラの親子が一列になって道を横切っていくのが見えました。)
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by cinnamonspice | 2015-05-27 13:11 | キャンプ | Comments(0)

週末の冒険

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人間の想像力をはるかに超える自然の不規則性。
岩のジャングルジムを、大人も子供もみんな夢中で上っている。
そこに山があるから。
そこに岩があるから。
夕暮れは、岩山のシルエットと夕焼けを眺めながらビールを飲んでのんびり。
夜は星空を見ながらコーヒーを。
忙しい日常を全部オフにして、心を休める。

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by cinnamonspice | 2015-05-27 04:40 | キャンプ | Comments(0)

夜の砂丘

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夜、砂丘へ星を見に行こう、とだんなさまが言って、とっぷりと闇に包まれた道を車を走らせてMesquite Sand Duneへ行った。
当たり前だけど、砂丘は昼間と同じ場所に夜もひっそりとあった。
でも、消えてしまっているんじゃないかと思うくらい、そこだけぽっかりと浮かんだ砂丘は幻想的な景色だった。
すっかり日は沈んだけれど、山の際はまだほんのり薄い青で、濃紺の上空とグラデーションを作っていた。
満点の星空の下、昼間よりも砂丘が美しく感じた。
昼間あれほど熱かった砂はひんやりと冷たく、さらさらと心地よい。
小人たちは砂の上に座って、星空を見上げた。
「砂を掘るとあたたかい」
小人の声に、砂を掘って触れてみる。
昼間は熱い砂を掘ると中は冷たく、夜はひんやりと冷たい砂を掘るとあたたかかった。
自然はこうして調整しているんだ。
弟小人がレンジャーにどうしたらさそりを見れるか聞いたときのことを思い出した。
“昼間あたたかかったところに日が暮れて座っていると会えるわよ、で、もし会ったら私は逃げるわ。”
どうやら弟小人もそのことを思い出したらしく、座っていたけれど立ち上がった。

「僕、オリオン座見つけた!」
「僕、北斗七星を見つけた」
兄弟で競い合うように星座を見つけた。
「北斗七星は、フライパンみたい。いや、ママが料理に使うレードルかな。」
小人がつぶやいた。
360度の満天の星空があった。
星っていくつあるんだろう。
宇宙へと吸い込まれそうな星空だった。

毎晩夜中の同じくらいの時間(2時ころだろうか)にコヨーテの群れの鳴き声が聞こえた。
二日目の夜はその鳴き声で目が覚めた。
キャンプサイトの裏のとても近くまで来ていた。
あと少しでも近くに来るようだったら様子を見に外にでようかと思ったほどだった。
コヨーテは悲しそうに鳴く。
コヨーテはなんで鳴くのだろう。
仲間を呼んでいるにしてはあまりにも悲しそうに聞こえる。

昼間、キャンプサイトのしげみから、こちらのしげみに野うさぎが跳ねて行った。
その後、しばらくしてロードランナーがこちらのしげみに走っていった。
わずかな緑の中でいろんな動物が生きている。
昼間と夜と交代しながら。

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キャンプサイトには大きな木があった。
弟小人は木登りに夢中になり、小人は不思議な道を作っていた。
完成すると、
「王様の道なんだよ。」
と見せてくれた。
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小人は王様で、弟小人はプリンスとのこと。
王様の椅子とプリンスの椅子が並んでいた。
子供は遊びの名人。

長い間、Death Velleyのキャンプのお話にお付き合いいただきありがとうございました。
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by cinnamonspice | 2015-04-05 15:39 | キャンプ | Comments(0)

Ubehebe Crater

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Death Valleyを去る日、最後にクレーターを見に、Ubehebe Craterへ行きました。
車から降りるとすぐ目の前に広がるとてつもないスケールの景色に思わず歓声があがりました。
このクレーターは火山のクレーターで、水蒸気とガスの爆発によって作られたのだそう。
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下まで降りることができるけれど、柵も何もなく、急な傾斜の砂利道に、弟小人は近寄りもしないので小人とだんなさまだけが向かいました。
下へ降りる道は三つあって、ひとつは傾斜がとても急だけど近い上級者のような道、二つ目は中級の傾斜の道、三つ目は傾斜は緩やかだけど長い道。
小人たちは二つ目の中級の道を選びました。
それでも傾斜が急で下りた先の道が見えないので、大人の私も足がすくんでしまうほどでした。
想像通り問題は帰り道、砂利に足が取られてあり地獄のようになかなか上に上がれません。
ゆっくりとした歩調で少し歩いては休憩しながら上る、小さな二つの影を見守りました。
冒険を終えた二人の顔は暑さで真っ赤になっていたけれど、晴れやかな男の子の顔でした。
無事帰ってきて、ひと安心。
想像以上に厳しかったようで、のぼりはトレッキングポールがなかったら、難しかったと話していました。
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小人たちが撮った底から見た景色。
大きな冒険をしたクレーターは、そのスケールとともにDeath Valleyの景色の中で強く心に残りました。

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by cinnamonspice | 2015-04-04 03:44 | キャンプ | Comments(4)

朝焼けと夕焼け

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朝のDeath Valley。
朝日が少しずつ山を照らしていく。

少し前まで、人生はどこまでも続いていると思っていた。
その道が途切れることなんて自分の身に起こるのはもう少し先だと思っていた。
砂時計の砂は落ちている、でも、まだ半分は残っていると何の根拠もなく信じていた。
でも、当たり前のように今ある命の道は、明日もあさっても続いているとは限らない。
首の手術をして、ドクターの診断を聞いたとき冷や水を浴びたような気持ちになった。
一時でも年老いた両親に重い荷物を負わせてしまった。
去る人よりも去られる人のほうがつらいのかもしれない。
ある日、朝、目が覚めると涙が出た。
きらきらと輝く朝が来て悲しいと思ったのは初めてだった。
世界が輝くほど悲しくなった。

ネガティブな意味ではなく、
明日もあさっても道が続いているとは限らないということは、誰にでもあてはまる。
命のあるものはそういうもので、人はほかの動物より少し長く生きる分、時々そういうことを忘れてしまう。
でも、若さや生き方に関係なく、容赦なくそのときはいつか誰のところへもやってくる。
100歳のおばあさんのところにも、生まれたての赤ちゃんのところにも。
そのときがいつか、というのは神様だけが知っている。
今を生きるということ。
笑って笑って。いつそのときがきても、後悔がないように。

私がもし寿命を言い渡されたら、何をしたいだろうと考えた。
だんなさまは何でも私の願いを叶えたいと思ってくれているようだった。
でも、きっと私は何もしたいと思わないんじゃないかと思った。
ものや何かで満たされるのではなくて、何もしないで一日一日家族とただ笑って寄り添ってすごせたらそれが私にとって一番の終わり方なんだと思った。
これまでこんなに欲に溢れて生きているのに、おかしい。
でも、人ってそうなんじゃないかな。
最後は寄り添う心があったら、それ以上にほしいものは何もないのだと思う。
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夕方のDeath Valley。
友人と最近は朝日よりも夕焼けに惹かれるという話をした。
年を重ねるというものはそういうものなのかもしれない。

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by cinnamonspice | 2015-04-04 02:23 | キャンプ

Scotty's CastleとSalt Creek

連日、Death Valleyのキャンプのお話にお付き合いいただいてありがとうございます。
もうしばらくお付き合いくださいね。
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時間もお金も節約を兼ねて、キャンプのときはランチも朝作ってからでかけます。
今日のお昼はミートボールサンドイッチ。
軽く焼いた後、マリナラソースとあえただけですが、ボーイズに人気でした。

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ランチを兼ねて向かったのは、小人が行きたいと言っていた“Scotty's Castle”。
Death Valleyにいるということを忘れるほど、緑豊かな庭にはピクニック用のテーブルが置かれていたので、そこでランチをいただきました。
(実は緑豊かすぎて、ランチ中に小さな青虫が空から落ちてくるというハプニングも。
しかも、この青虫が見事に尺を取りながら猛ダッシュをしたので、家族の一躍人気者に。)
さて、このお城はゴールドラッシュの時代に、自称金鉱を掘り当てたというWalter Scottが建てたと言われる別荘(1922年から建て始めた)。
でも本当は彼は金鉱など掘り当てておらず、Scottはそういう話をもとに投資者を募っていたのだそう。
Scottが“Scotty's Castle”と呼んだこの別荘も、実際には投資者であったAlbert Johnsonという人物が建てたものでした。
砂漠にそびえたつお城。酔狂にも思えるような計画はお金持ちならではの贅沢。
なにもかも贅沢を尽くしたお城のような別荘に、グレートギャツビーのお話を思い出しました。
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時計台の下はPower House(大きなタービンというのかしら、近くの湧き水を使って電気を作る機関車くらいの巨大な装置がありました。)
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細かな細工の施された鉄のよろい戸や、木の扉、螺旋階段がすてきでした。
小人はなぜかこういう古い建物/お城?に興味があって、ガイド付きのツアーに参加しようと思ったのですが、時間がうまく合わなくて泣く泣く諦めました。
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Sotty's Castleでレンジャーの方に教えていただいて、次に向かったのは、Salt Creekという小川。
でも、この日はFurnace Creekのビジターセンターで39℃だったので、海抜の低いここはそれ以上だったと思われます。
あまりの危険なほどの暑さに、祈るような気持ちでお目当ての方を探します。
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今にも枯れそうな小川にたくさんいたのが
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厳しい環境で生きるPupfish。
厳しい環境のせいか、みんなで追いかけあってピリピリした空気が流れていました。
(お互いに捕食し合うことがあるのだとか。)
無事Pupfishを見ると、急ぎ足でキャンプサイトへ退散しました。

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by cinnamonspice | 2015-04-03 07:31 | キャンプ | Comments(0)

自然のパレット

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Artists Paletteを見にArtists Driveという道へ向かった。
この道はアップダウンが激しくて、狭くて急な小さな山道を上って下りて、ジェットコースターのように走っていった。
上った先の向こうの景色が見えないような急な道が続いた。
坂道を下るたびに子供たちは歓声をあげた。

Artists Paletteという、パレットのようなカラフルな岩山にたどり着いた。
粉の画材を使う日本画のアーティストのお友達のパレットを思い出した。
まさにEarth Color、自然が作る不思議な景色にうっとりと見入った。

自然の中に行くと、いろんな色があることを感じる。
岩の色、空の色、緑の色、クレヨンの色にはないいろんな色がある。
少し前に読んだ雑誌で、地面の土を持ち帰って振るいにかけいろんな工程を経て自分で画材を作り、その画材で絵を描くアメリカの女性作家の記事を読んだ。
なぜ、そこまでして自然のものから作るのだろう。
その答えを知った気がした。
自然にしか作れない色があるのかもしれない。
自然は無限に色が広がるパレットなんだと。
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モンスターの爪あとのような岩山。
表情豊かな岩山は見ていて飽きない。

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by cinnamonspice | 2015-04-02 09:47 | キャンプ | Comments(0)

Badwater

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北アメリカ大陸で一番海抜の低いところBadwaterへ。(海抜約-86メートルとのこと)
反対側の岩山にかけられた「SEA LEVEL」を示す看板がはるか上に見える。
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一面の雪原のように見えるけれど、すべて塩の平原。
地表は硬くアイススケートリンクのようだけど、氷のようにすべることはない。
日差しの反射が激しくて、サングラスを取ると目を開けているのが難しいほど。
道の脇の結晶化した塩をほんの少し舐めてみる。
予想に反して、ほんのり甘いおいしい塩だった。(目玉焼きにかけたいくらい)
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塩の平原の上には誰かが掘った穴がそこここに。
掘ると水(塩水)が出てくる。
(ちなみに、穴を掘るのは禁じられていて、破ると$5000の罰金だそう)
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橋の脇に小さな池があって、ほんのり硫黄のにおいがした。

ぐるりと360度、視界が広がる。
山と盆地がただただ広がる。
こういう景色を見ていると、心も大きくなるように感じた。

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by cinnamonspice | 2015-04-01 14:35 | キャンプ | Comments(0)

Golden Canyon

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朝早く起きて涼しい朝のうちにトレイルに出かけた。
Golden Canyonの岩山のトレイルへ。
岩山が日の光を受けて金色に輝く。
岩山にもいろんな色があることを知る。
もともとは平らだった地層が、飴細工のようにくねくねと波のように隆起している中を歩く。
日陰はひんやり冷たい。
時折降る雨が鉄砲水のように岩を浸食して、巻貝のような不思議な迷路を作り出す。
斜め、波模様、地層の作り出す縞模様のさまざまな時代を通り抜けていく。
時折入る白い石灰の層に、この時代は海の底に沈んでいたんだと空想が膨らむ。
私たちの層はどんな風に映るのだろう。

「船!」
「魚みたい。」
「パンケーキみたい」
弟小人が指差して言う。
ママにはお城に見える。
みなさんには何に見えますか。
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by cinnamonspice | 2015-04-01 07:25 | キャンプ | Comments(0)

受け入れるということ

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Death Valleyという名前から何ものも寄せ付けつけず生き物はほとんどいない場所だと思っていた。
キャンプをして一日過ごしてみると、こんなに厳しい自然の中でもいろんな生き物が暮らしていることを知った。
砂丘で自生する植物、
小さな岩の隙間や裂け目から、顔をのぞかせる小さな山野草のような紫色の花、
一瞬枯れているようにも見えるDesert Holly、
雨が降った後だけおなかいっぱい植物を食べて、その後の植物が少ない季節を乗り切るChuckwallaというトカゲ、
今日明日にも枯れてしまいそうな小さな小川で、33℃までの水温の塩水の中で生きるPupfish、
木陰の地面には大きな赤ありが忙しそうに歩いている。
木陰には必ず生き物の先客がいた。
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うさぎ、ロードランナー、コヨーテ、Ground Squirrel、
「死の谷」という名前だけど、そこで生きる生き物たちがいる。
夜、テントの中で横になっていると、すぐ脇で鈴虫が鳴いているのが聞こえて、小さな体で懸命に生きる様子に胸を打たれた。
厳しい自然の中、不平不満も言わず、自分の境遇を受け入れて生きている生き物たちの姿が強く印象に残った。
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by cinnamonspice | 2015-04-01 02:14 | キャンプ | Comments(0)