ビスケットの缶

2017年 02月 23日 ( 1 )

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お花を活けるのは下手だけど、一輪挿しの静かなたたずまいが好きで花を飾らずそれだけで飾っています。少しずつ春。

お兄ちゃんは小学校3年生(日本では2年生)のとき、忘れ物がひどくて親子でとても苦しんだときがありました。
お友達が当たり前にやっていることができないということがいくつも重なって、自分のせいではないか、どこかに原因があるのではないか、とても悩みました。
毎日学校に行く前に、「宿題を今日はみんなと一緒にちゃんと出してこようね」と送り出しても一つの宿題を出してこれないことが一週間近く続いたり、帰りは学校からその日の宿題のプリントやテキストブックを持って帰るのを忘れる、連絡帳に宿題を書き忘れるような毎日でした。
お兄ちゃんはハワイで生まれたので、ハワイで波や鳥の声を聴いてすごした胎教のせいかいつでもハッピーな自由な子で、彼自身はいつも夢の世界を歩いていて(daydreamer)、私が叱っても10秒後には鼻歌を歌っている、そんな子でした。
私はそんな彼と学校という現実社会との間で何年ももがきました。
こちらが本気で叱れば、ヒステリーのようになって泣いて駄々をこね、最後は泣き疲れて眠ってしまう。でも彼の心には響かない、その繰り返し。
本を読むのが嫌い、字を書くのも嫌い、文章を書けば本人にしかわからない不思議ワールドで、提出したレポートの下書きも先生からはクエスチョンマークが並んで返ってくることもしばしば。
そんなお兄ちゃんが、熱病から治ったように5年生くらいから改善して、ミドルスクールに入ってからは本を読むようになり、宿題もいつの間にか学校で終わらせてくるようになり、提出物も自分で管理してきちんとできるようになりました。
英語のクラスでは自分の興味のあるものをためた胸の中のポケットからテーマを選んでレポートを書けるようになりました。
今は、あの時代は何だったのだろう、と吹き荒れた嵐の時代をだんなさまと時々振り返っては話すことがあります。
小さいころから好奇心だけは旺盛だったのが、今では彼にとってとても大きなエンジンになっていると感じます。

弟くんは今まだその嵐の中にいます。
子育てをしていていつも思い出す「北風と太陽」の話のように、周りの大人という北風が強く吹き荒れるほど子供の心は閉じてしまいます。
この間「Trolls」の映画を見ていて、ふと思いました。
そうか、弟くんはまだトロールなんだ、と。そう思ったら愛おしく思いました。
歌と虹とカップケーキの世界に住むトロール。
同じ方法を試すのではなく、今は別の角度からと、歌が好きな弟くんはピアノのクラスを取ることにしました。
生きていく上で音楽があったらきっと楽しいはず。
弟くんもいつかこの時代を笑うときが来るのかな。
楽しく生きることを学んでくれることが、私たち親の一番の目標です。
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お兄ちゃんがミドルスクールのdigital photographyのクラスで作った「Tokyo」という名前の作品。
彼の好きがたくさん詰まっている、それを眺めているだけで幸せな気持ちになります。
うどん!





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by cinnamonspice | 2017-02-23 10:47 | Comments(2)