ビスケットの缶

2011年 09月 29日 ( 2 )

The Witch Who Was Afraid Of Witches

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「ハロウィーンが近いから魔女の本を借りてきたんだよ。」
今週、小人が借りてきた本は魔女が怖かった魔女のお話。

去年一年間、小人のクラスの図書館のボランティアをしていました。
小人の学校では、週に一度、授業として図書の時間があります。ボランティアはその日、図書館に付き添って、子供たちが本を借りる手伝いをするのが仕事です。でも実際には、1st gradeの子供たちは私よりも勝手を知っていて、教えてもらうことのほうが多い一年でした。お手伝いのひとつに、本を借りるとき、子供たちの手の甲にスタンプを押してあげるという仕事がありました。司書の人に本を渡す子供の傍らで、本を通してその子が見えました。動物が好きな子、昆虫が好きな子、科学に興味がある子、クイズや迷路の本が好きな子、ノンフィクションの話が好きな子、フィクションが好きな子…。恥ずかしそうに、満面の笑顔で、差し出す本が、その子の素直な心の中を映し出す鏡のように、こっそり心の中の景色を覗くようで楽しい仕事でした。
図書館の楽しみのもうひとつは、いろいろな声色を使い分ける図書館のMrs.Boscの読み聞かせ。階段式の席に腰掛け、先生の読み聞かせに息を呑むように聞き入る子供たち。その中に大きな体を忍ばせて、私も一年楽しませてもらいました。でも、詩はやっぱり難しかったなぁ。
学校のボランティアを通じて、私も子供の視線を借りて小人たちの世界を知ることができたように感じます。
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by cinnamonspice | 2011-09-29 15:13 | | Comments(2)

秋の本

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お日さまの光がやさしさを増して、蛍光灯から白熱灯に明かりを変えたように、やわらかい光の下、身の回りの虫の声や落ち葉の音などの小さな音や、木の葉や夕日のわずかな色の変化を敏感に感じるようになりました。
 9月の弟小人の誕生日に、母が本を贈ってくれました。おおきなまあるい月、虫の音、日本の秋を感じる本たち。小さな驚きがこめられた本に、ページをめくるたびに小人たちの歓声があがります。
こおろぎのお話を読んだとき、本の最後、大きくなって女の子のコオロギに会ってこおろぎが初めてリリリ、と鳴いて、もう一度リリリと鳴いたとき、小人が、
「女の子のこおろぎも応えてくれたんだね。」
と、言いました。女の子のコオロギは鳴くのかしら、という思いがよぎったけれど、みんなそれぞれの解釈があっていいのだと思い直して、
「そうだね、そうだね、」
と、つぶやきました。
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もう一冊は「かわいそうなぞう」の本。
小さいころ、兄弟川の字になって横になって、何度も母に読んでもらった本でした。
「最後まで、読めるかな。」という心配は的中して、
途中、涙でのどを詰まらせたママに、小人たちは不思議そうに見ていました。
人間の身勝手さと動物の純粋さ。
「人間はほんとうにいいものかしら、」
という、てぶくろを買いにのお母さんキツネの言葉が胸にこだましていました。

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by cinnamonspice | 2011-09-29 02:58 | | Comments(0)