40年もの
ショーケースの前で悩んでいるお誕生日さんにだんなさまから3個選んでいいとの申し出。
子供達からは“It's not fair!”とブーイングの嵐でした。
40年もののワイン、築40年の家、40年前の手紙、と聞くと、熟成されたり味わいとなることもあるし、ものによっては傷みが出ていてもおかしくないと思うようなずいぶんと長い年月に感じる。
40歳になった。
姉と電話で、
「それは体にガタが出ても当然だよね。」
と笑った。
以前母が、
「今の峠を越えると次の峠まで意外となんでもないものよ。」
と楽しそうに笑ったことを思い出した。
そんな母からの誕生日カードには束になるほどのお守りが同封されていて、最後に
“いつもどこかで私達は貴女達のことを案じています。”
と書かれていて目の奥が熱くなった。
メインはだんなさまが二日かけて作ったビーフシチュー。
お義父さんから受け継いだシチューは今ではだんなさまの味になった。
by cinnamonspice
| 2016-02-09 15:11
| まいにちのこと