ビスケットの缶

古いものと新しいもの

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マーケットで出会ったアーコールチェアは、なんでもないデザインだけど、座面の木がぷっくらと肉厚でお尻にあわせてカーブをもたせたところがとても気に入っている。

ビンテージの拡張できるダイニングテーブルを、いつも大きく広げて使っている。
このダイニングテーブルはサイドを引っ張り出すというタイプの拡張できるタイプで、広げるのも縮めるのも工具を使うこともなく簡単にできて、使い勝手がよく気に入っている。
家具はいつか日本へ帰るときを考えて、引越しの予算上持ち帰るもの、持ち帰らない=持ち帰れないものを私の中で仕分けしている。
(持ち帰るものは片手で数えられる程度。ちなみにソファは残念だけど持ち帰れないもののひとつ。)
足の部分も取り外せて小さくなるこのダイニングテーブルはできるなら持って帰りたいと思っている。
このダイニングテーブルをここ最近は縮めて使っている。
木のものなので、同じ使い方をしているとたわみが出たりするのではと思い、久しぶりに小さく畳んでみた。
横から見て歪みが出たりしてないかチェックしてみたけれど、まったく問題がなくて安心した。
古い家具は木材に厚みがあり、重い分しっかりと丁寧にできている。
新しい家具を買うたびにがっかりするのはその木の材質だ。
高いものを買っても薄い木材で作られていたり、古いものには及ばない。
家具だけでなく、金属製のキッチンツールなども古いものは厚みがありしっかりとよくできている。
数年前に買ったベーキングのトレイも(しっかりとしたものを買ったつもりだったけれど)繰り返し使ううちに歪んでしまった。
傷や汚れは味わいになるけれど、ベーキングトレイの場合歪んでしまうと使いにくい。
今は早くて安く手に入るものばかりだけれど、長くは使えない。
そういうものを使うたびに、長く使いたいのにと思う。
傷や汚れのあるけれどあめ色に馴染んだダイニングチェア、くすんだスチールのマフィンパン、分厚いガラスジャー、
少しずつ私の家の中には古いものが増えていく。
長く付き合っていけるもの。
いろんな機能はなくて、シンプルで(無骨であっても)ただひとつの仕事をまっとうしてくれるもの。
持ち物もだんだん持ち主に似てくるのかもしれない。
年を重ねて美しくなるものとならないものがある。
人もものも美しく年を取りたいと思う。
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by cinnamonspice | 2015-02-26 15:18 | すきなもの | Comments(4)
Commented by livingingrace at 2015-03-05 18:35
cinnamonさん、こんにちは♪
お久しぶりです!
素敵な考え方にウンウンと頷きながらブログを拝見させていただきました❣
そういうものを大切にする心を持つcinnamonさんはきっとご本人も美しいに違いありません(*˘︶˘*).。.:*♡
Commented by cinnamonspice at 2015-03-06 02:42
+livingingraceさん+
こんにちは。
コメントありがとうございます。
今はいろんなもののスピードが速くなっていますね。
安く早く、というものばかりが氾濫していて、もちろんそういうものも便利で買いますが、家具や長く使いたいものまでもがそういうスピードに乗っているのは少し寂しく感じます。
台湾も歴史があって古いものがたくさん残っていそうですね。日本を離れてみて知る日々のスピードや価値観もありますね。
人としてもそろそろ古い域に入ってきたので(苦笑)より古いものがいとおしく思えるのかもしれません。(笑)
Commented by れい at 2015-03-07 00:17 x
私もアーコールのバタフライやコーヒーテーブルを愛用しています。やはり新しいものにはない材質、色合い、木目、つくりが気に入っています。丸椅子は半分壊れかけていて、たまに四本脚を支えるクロス部分が外れますが、愛着があって直しながら使っています。だれかがつけた傷もまた味だし、我が家でついた傷もまた、いつか誰かが味だと思ってくれたらいいなあと思います。
今の世の中はスピードが速すぎておばちゃんはついていけないことが多いのですが(笑)せめて家の中を流れる時間はゆったりしていて欲しいです。
Commented by cinnamonspice at 2015-03-07 04:59
+れいさん+
アーコールのバタフライテーブルとコーヒーテーブルをお持ちなのですね。
どちらもとてもすてきでうらやましいです。
古い家具は木の質感が違いますね。
時間をかけて色も深みを増してく風合いもなんとも魅力的です。
家に迎えた日から、家の中にしっとり溶け込んでくれるのですよね。
もともとある傷に遠慮なく使えるし、また新しい傷は家族の歴史として味わいになっていく。
古いものの不具合も、直しながら使うことで愛着が沸いてくるのですよね。
“家の中のスピードはせめてゆっくり。”
世の中のスピードは速くなっていても、心地よく暮らすことはできるのですね。