ビスケットの缶

窓の景色

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少しずつ、クリスマス。
部屋のドアにmistletoeを飾りました。
この下でキスした男女は永遠に幸せになれるとか。

 小人がひいた風邪を家族でリレーした。小人から私、弟小人。家族で、一見誰よりも穏やかに見えるだんなさまは、実は胸のうちに無敵の最強チームを忍ばせているので(お医者さんによると少数精鋭の免疫細胞を持っているらしい)、彼だけはウィルスをもらわず生き延びている。(いつもひいても軽い症状ですむことが多い。)
 結局、小人たちと3人、二日間寝込んでいた。そういう日に限って、宅配便が届く。しかも二件。そういえばじいじばあばからの荷物が届くことになっていた。昼間からパジャマ姿のおばさんに、宅配のおじさんが一瞬凍り付いている様子に、怖いものを見せてしまって気の毒だった。
 寝込んでいる日も雨が降っていた。元気になった小人が折り紙で折ったサンタクロースやトナカイ、描いた絵などをプレゼントしてくれた。小人はいつも、私が寝込むとこうしたプレゼントをくれる。描いた絵のひとつを手渡しながら、
「僕、俳句を詠んだんだよ。」
と渡してくれた。
そのままの気持ちを詠んだ句が、小人らしくて笑った。
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 前日は弟小人と私が体調が悪くて、ほとんど眠らないですごした。熱もあったので、雨音を聞いてはうとうとと、時々どこか別の世界へ時々吸い込まれるように眠りに落ちる。この三日間、ソファから見える窓の景色の中で一日が移ろいでいく。一日目は小人を看病しながら、二日目からは自分たちが病人となって。あの窓の景色だけが世界とつながっているような気持ちなった。小人がプレゼントした俳句のせいか、ソファに横になり、部屋の窓から雨が降るのを見ていたら、正岡子規のことを思い出した。晩年、病床から見た景色を詠んだという正岡子規だったらどんな句を詠むのだろう。
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by cinnamonspice | 2014-12-04 09:11 | まいにちのこと | Comments(0)