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ビスケットの缶

雨音と妖精

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家の中に少しずつクリスマスを。
くるみ割り人形を出しました。

雨音が聞こえる。
LAでは珍しい雨の一日だ。
弟小人はお友達のお誕生日パーティにだんなさまと出かけて行った。
今日は、体調の悪い小人と二人で家篭り。(昨日は元気で小人のお友達のお誕生日パーティにも出かけたのに。)
小人はリビングのソファでブランケットにくるまって、怪我した小動物のように小さく横になっている。
チャイを淹れて、私は雨音を聞いている。
風にゆれるカーテンのように、強くなったり、弱くなったり、地面を打つ雨音を聞くのは楽しい。
まるで空の上で神様がいたずらするように。
家の中がどんよりと暗い雨の日も、いつも青空のLAには暗さも心地よい。
まるで、冬眠中のくまの穴ぐらにいるような気持ちになる。
こういう日は昼間からキャンドルをつけてすごしてみる。
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雨音の中、昨日古本屋で買った雑誌を読む。
手にしたのはちょうど一年前になる「Ku:nel」の「物語のはじまり」というテーマの号だ。
「アイルランドの妖精を探しに」という話は雨の日にぴったりだった。
しっとりとコケをまとった木々、どこまでも続く草原。雨降り。
夏の旅行で、雨の中走ったユタ州の景色を思い出した。
湿った土のにおいもすぐ近くに感じた。

『世界は見えるものだけでできていない』
『妖精はまばたきとまばたきのあいだにみえるものなのだと』

妖精の話を読みながら、日本の妖怪(小人たちの見ている妖怪ウォッチ)やサンタクロースのことを思った。
私たちのすぐ近くにも目に見えない世界の扉は続いている。
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by cinnamonspice | 2014-12-01 09:52 | まいにちのこと