ビスケットの缶

砂時計の砂

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サンクスギビングのディナーのテーブルをイメージしてみました。
今年は家族だけでのんびりすごす予定です。

 早朝、電話が鳴った。最近、朝の電話にどきっとしてしまう。昨年あたりから父の体調が悪く、検査をして心臓の動きが弱いことがわかった。夏にも一度倒れて病院に運ばれた。朝早い電話は、時差のある日本からの電話のように思えて、つい父のことを思ってしまう。
 末っ子の私は、親とすごせる時間は兄よりも姉よりも短い。小さいころから、いつもそう思っていた。私は遅く生まれた子供だったから、まわりの友達の両親はみんな若かった。それだけ、親とすごせる時間は短いのだと、最初は不公平に思っていたけれど、それはどうあがいても変わらないことだと、あるとき受け入れた。それでも、子供だから、元気な両親を見ていたら不死身のようにも思えてそんな日がくることは忘れていった。いつもそばにいてくれると信じていた。でも砂時計の砂は落ちているのだと感じたのは父の心臓が悪いことを知ってからだった。日本を離れて暮らして、日本へ帰るたびに両親(特に父親)が年老いていくのを感じる。いつしか歯が悪くなり、入れ歯になり、頬がくぼみ、若いころハンサムだった父親はおじいさんになっていた。私がおばさんになったのだから、当然だ。でも、そう思ったとき、この上なくやるせなくなった。その両親を置いてアメリカに帰るときはいつも胸が痛くなる。また次会う日まで、どうか元気で、心からそう祈る。ハワイで小人を生んだとき、初めての出産に両親が駆けつけてくれた。そのとき両親を空港で見送ったときは、自分たちのこれからが不安で心細くて目の奥が熱くなったけれど、最近は逆になった。日本から帰るとき、残してくる両親が心配で、涙が出てしまう。2年後がとても遠く感じてしまう。
日々、いろんなことがあるけれど(今朝、だんなさまは車をぶつけられたばかり)、今年のサンクスギビングはそんな家族の健康に感謝したいと思う。
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みなさまあたたかなサンクスギビングを。

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by cinnamonspice | 2014-11-25 07:01 | まいにちのこと | Comments(0)