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ビスケットの缶

嵐の週末と美しいもの

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小人たちがスリープオーバーさせていただいたおうちのお母さんは、日本画をベースにした作品を描くアーティスト。
今回、その作品を購入させていただきました。
繊細で、清らかな作品。
小人たちを送ったあと、おいしいお夕飯までご馳走になって、美しい絵を手に家に帰りました。

 11月。週末も怒涛のように過ぎていく。運動会の翌日の土曜日は、早朝に小人のサッカーの試合、午後に弟小人のサッカーの試合、そして弟小人の友達のお誕生日パーティ、その夜、小人たちはお友達の家にスリープオーバーさせていただいた。小人のサッカーチームでは先週エリアで1位になりプレーオフを目指している。弟小人は、サッカーの試合で二回目のゴールを決めた。
 スリープオーバーへ行く前に、小人は学校の宿題のBook Reportをなんとか終えた。きりぎりすの彼は、いつもぎりぎりにならないと大きなレポートに手をつけない。今回も、提出期限最後の週末になって慌てて机に向かった。今回、小人が選んだのは「The Fire Within」という本だった。主人公の青年が居候することになった家のお母さんのLizは粘土で竜を作って売っている。Lizが作る粘土の竜は、竜の持ち主になった人によって異なるキャラクターを持つという特別なものだ。主人公のDavidが作ってもらった竜は想像の中で動き、ノートに未来を予言する。そうして交流していたDavidと竜だったが、あるときDavidが言ったひとことで、竜が命を失いかけてしまう。その竜を助けにDavidはLizの力を借りて想像の世界へ行くが、そこでも竜を助けることができず、最後竜が落とした炎の涙をDavidが受け取ると竜は死んでしまう。そして、Davidの現実の世界に目が覚めると、彼の手から炎の涙は消えていた。呆然とするDavidに竜の作り手のLizが言う、炎の涙はなくなったのではなくて、炎の涙はあなたの胸の中にあって竜は一緒にいるのだと。
 というのが、小人の要約だった。(小人は英語でのレポートだったけれど。)想像の世界でのやりとりがあったり、正直、この本は要約もテーマも深く難しかった。でも、なんとか小人もやりとげた。この一年で、小人はぐんと日本語の作文も英語の表現力も伸びたように思う。昨年の担任の先生のレポートの嵐や少しずつ積み上げている日本語の日記の成果なのかもしれない、だんなさまと小人の成長を感じた。
by cinnamonspice | 2014-11-17 13:25 | すきなもの