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ビスケットの缶

記念日ディナー

結婚記念日を控えた週末、小人たちはお友達のおうちにスリープオーバーさせていただきました。「せっかくですからお二人でゆっくり、」とお友達のすすめで、だんなさまと二人だけでディナーへ行くことにしました。二人だけなので、ふだん小人たちと行けないような贅沢なレストランへ。向かったのは、Beverly Hillsにある「Kiyokawa」というレストラン。

Omakaseというコース料理にしました。6週間ごとにメニューを替えられると聞いて、期待が膨らみます。今回は「秋」をテーマにしたものだとか。
 一品目は「実りの秋」をイメージしたという、木に下げられたガラスの器に盛り付けられたカニの身を使った前菜と、マグロのたたき。Nemoのぬいぐるみと一緒に運ばれてきたのは、紅マスと白マスをスモークしたもの。楽しい吹き出しの文字は醤油みそ(だったかな。)。「読書の秋」をイメージした本は開けると、かわいらしい前菜の小鉢がずらりと並んでいました。あん肝や秋刀魚の焼いたもの、小さな里芋の中には雲丹酒盗が入っていたり、盛り付けや味付けに小さな驚きがあります。
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刺身は「芸術の秋」をイメージしてパレットに。イーゼルにおろし生わさびがかけられいるという遊び心。カラフルな醤油は、梅醤油、黄身醤油、生醤油、泡のポン酢。歯ごたえのいいあわびの刺身のほかに、もうひとつ、あわびのソテーはこれまで食べた一番やわらかいあわびでした。小さくてかわいらしい握りは雲丹、鯵、金目鯛(あぶり)、大トロ。雲丹は口の中でとろけるおいしさ。銀だらとなすの照り焼きソテーもとろけます。デザートは二品とのことでしたが、一品目は写真にはないけれど洋ナシのグラニテ、二品目はお重に入った4品のデザート。一品一品に、厳選した食材(LAにいることを忘れるほど、魚貝類が本当においしかった。)をおいしく食べてもらおうというシェフの愛情を感じるコースでした。レストランも、家庭でも、愛情かけて作られたものは人を幸せにするものなのですね。
 そのあとは、酔いを醒ましにThe Groveへ。大きなクリスマスツリーが飾られ、イルミネーションの光に包まれた町はすっかりクリスマス一色に染まっていました。日中は30度近い日が続いたLAでしたが、夜にはひんやり冷え込んで、ほろ酔いのほほに当たる冷たい空気が心地よく感じました。空を見上げると大きな月が照らしていました。久しぶりにすごした二人だけのディナー、特別な時間をプレゼントしてくれた友人夫妻に心から感謝しました。

Kiyokawa
265 S Robertson Blvd,
Beverly Hills, CA 90211
by cinnamonspice | 2014-11-10 15:14 | まいにちのこと