ビスケットの缶

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 部屋のデッキからは、正面に赤い大きな岩山が見えた。赤い岩山の向こうには白い岩山がのぞいている。白と赤と木々の緑のコントラストが美しい。岩山の手前のロッジの敷地内には樹齢100年をゆうに超えるであろう大きな木が立つ。その大木を囲むように青々とした芝生が敷かれていて、そこで日中人々は木陰でピクニックをしたり、寝転がったり、思い思いにすごしている。涼しくなる夕方になると、人と入れ替わるように鹿の親子が山から下りてきてそこで食事をしていた。大きな木の下、みんなで自然を共有しているんだと感じる。
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 日が沈むのは8時すぎ。日が傾き始めるころから、持ってきたものをつまみながらだんなさまとデッキでビールを飲む。部屋からはJunior Rangerの冊子を相談しながら書く小人たちの声が、隣の惑星の出来事のように遠くに聞こえる。だんなさまと私は、デッキに置かれたゆりいすに揺られながら、ビールを飲んで大木や山を眺めて語り合った。ほかに聞こえるのは風の音だけ。気がつけば日は落ち、岩山はひっそりと夕闇に身を潜めていた。
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ロッジではほとんどの時間をデッキですごしました。
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仲良く草を食む鹿の兄弟の姿が、小人たちと重なりました。

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by cinnamonspice | 2014-08-24 00:00 | まいにちのこと | Comments(0)