ビスケットの缶

magic word

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この日のランチは、前日のおかずの残りのかぼちゃコロッケでコロッケサンド。
「ソース多めで。」というのがだんなさまのリクエスト。

小人たちのサマーキャンプ(小人たちのはデイケアみたいなもの)が始まった。毎日のように、プールやScience Center、Adventure Playground、いろいろなところへフィールドトリップへ出かけている。お友達とたくさん遊んでくるからランチもスナックも入れても入れても足りないと言う。先生たちから、ランチは(忘れ物などの関係か)紙袋などに入れて捨てて来られるもの、という指定なので日ごとおにぎりの数が増えていく。
 私は一人時間をもらってみたものの、特別なこともすることもなく一日がすぎていく。今日は出かけないつもりだったけど、小人たちのおやつを買いにスーパーマーケットへ行った。

 お菓子売り場の棚の前で悩んでいると、興奮気味に買い物する8歳くらいの白人の女の子が来た。
「わぁ、Cheez-It!!ママ、キャンプにCheez-It買ってもいい?ねぇ、二袋いい?」
ママからすかさずだめと言われる。すると、ちょっとすねてみせてから、
「わかった、ひとつでいいわ。」
と言いながら、踊っている。そう言われることははじめからわかっていた様子だった。女の子は「キャンプ」というmagic wordでどうにも、興奮が抑えきれないのだとわかった。女の子のママはその隣で淡々と買い物を続けている。セールになっていたクラッカーのGoldfishのPuffsをかごに入れる。私はその隣に置かれていた小人たちが好きなGoldfishのextra cheddarを手に取る。女の子のママは後ろの棚を見て、
「レーズンはいる?」
と女の子に聞くと、
「オエー、気持ち悪い」
と、おどけてみせた。そして、ママに
「ただ『いらない』と言いなさい。」
と、たしなまれていた。微笑ましい。うれしくてうれしくて、普段しないこともしてしまう気持ちがわかるような気がした。私は女の子たちが去った棚から、小分けの紙箱に入ったレーズンの袋をかごに入れた。そして次の陳列棚へいくとまた女の子たちに会った。結局、その女の子とママとその先二つの陳列棚まで一緒だった。ふわふわと漂う幸せの空気をまとって、ママの周りを子犬のようにじゃれるように話し続ける女の子を見ていたら、私もわくわくした空気をわけてもらった。
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by cinnamonspice | 2014-07-12 12:41 | たべもの | Comments(0)