ビスケットの缶

目に見えないもの

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キャンプサイトで空を見上げる。
花火のような枝葉。

豊かな自然がある。
逆を言えば、豊かな自然しかない。
私たちが学校で習うことはほんの一握りで、生きていくのに必要なことすべては、自然が教えてくれるのかもしれない。
今を生きること、耐えること、滅びること、命をつなぐこと、時間の流れ、美しいもの。
ほんとうに大切なものは何かを示してくれる。
川がざわざわと絶え間なく流れる、風が数十メートルにもなるようなとてつもなく高い杉の木をゆっさゆっさと揺らす、滝がごうごうという勇ましい水音をたてて流れる、ぽきぽき、かさかさ、と動物たちが落ち葉や小枝を踏みしめる音、こんこんと木の幹をリズミカルにつつくきつつき。
自然は偉いと思う。
みんな堂々として、自分の命を全うしている。

夏の山では、朝早起きしてトレッキングする。ひんやりと冷たい澄んだ空気が心地よく、動物たちにも会える。暑い昼間は何もしないで川で休む、体も心も空っぽにする、五感だけを澄ませる。余計なものを落として、美しいものだけで心を満たす。夕方、お日様がやさしい顔になったら夕食を食べてまた少し散歩する、夜、闇が山をすっぽりと包み込むころには焚き火をして星空を仰ぐ。眠くなったら寝る。それが私たちの夏の山でのキャンプのすごし方だ。とても原始的で、とてもシンプルだ。一日を終えると、目には見えないけれど、ずっしりとたくさんのものを受け取っていることを感じる。
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by cinnamonspice | 2014-06-25 23:30 | キャンプ | Comments(0)