ビスケットの缶

読書

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5月ということを忘れるような、36℃、37℃という日が続きました。
こんなときに限って、台所の床を掃除してみたり、今しなくてもいいことをしてしまいます。
壁にはカッティングボードをかけたら使いやすくなりました。

 サリンジャーの「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を読み直しました。ライ麦畑を10代で読んだときはただただ切なく、年を重ねて読み返すたびにアメリカ生活が長くなってきたことも手伝って、おもしろさが増していくように感じます。小人たちのスイミングクラスの合間に、ベンチでニヤニヤしながら読んでいたので、とても怪しい人でした。ライ麦畑を読み終えて、今は小川未明の童話集を読んでいます。小学生ころに読んで以来(自宅の本棚にあった)、久しぶりに読んだ「赤いろうそくと人魚」は、赤い絵ろうそくの美しさとうらはらに心の中につめたい水が流れるような感覚がしました。童話だけどただ甘いのではない、人魚姫の泡のように美しくて切ない童話にひかれるのかもしれません。
 小人たちは、今でも自分ですすんではあまり本を読みませんが、毎晩頼まれて寝る前に読み聞かせをしています。少し前までは安房直子の「白いオウムの森」の本を。この本の、ボタン穴から不思議な野原の音が聞こえていくという「野の音」のお話や、二人の女の子の夢がつながるという「てまり」のお話のように、安房直子さんのお話は、繊細で美しいレースのような女性らしい発想の物語が、美しく心に残ります。そして、昨晩からはミヒャエル・エンデの「モモ」を読んでいます。すっかり忘れていた記憶を紐解きながら、その本を初めて読んだときの自分の背中を追いかけるように、楽しんでいるのは私のほうかもしれません。
 
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by cinnamonspice | 2014-05-18 02:03 | すきなもの | Comments(0)