ビスケットの缶

風という生き物

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風がすべてを吹き飛ばして、そんな風にも揺るがない星たちがきれいでした。

風が強い日でした。(天気予報通りでした。)
着いたときはそれほど強くなかった風が、夜になるにつれ強さを増していきました。
不思議と、天気予報どおり夕飯の後には一度ぴたりと止まり、ほっと胸をなでおろしていると、また夜中すぎに再び強くなってきました。前回キャンプに来たときとは比べ物にならないくらいの風が吹いて、眠る前にはテントの杭を増やしました。時折ひしゃげるように風につぶされるテントの中で、遊びつかれた小人たちはぐっすりと眠っていました。そしてだんなさまも。私一人起きて残されたテントで、風にもてあそばれるテントを見つめていたら、風が生き物のように感じました。山から獲物を探しに下りてくる魔物だと。遠くから、ごぉーっという音が響くと、しばらくしてテントを大きく揺らしました。魔物は何か獲物をさらうと、また帰っていくのだと思いました。スリーピングバッグにもぐって、目を閉じて、耳もふさぐと、不思議と怖さが消えました。視覚と聴覚で、人はいろんな想像を作り出すのだと思いました。音も光もない世界で、ことんと眠りに落ち、朝が来ました。
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by cinnamonspice | 2014-05-13 16:16 | キャンプ | Comments(0)