稜線の月
誰かが置き忘れたような崖の上にぽつんと残された丸い岩、パズルのように組み合わさったもの、ひとつひとつが彫刻の作品のようなさまざまな形をした岩山は、気まぐれな巨人たちが積み木遊びをした跡のようでした。Joshua Treeの不思議な岩山は、もともとは地面の下にあったものが、侵食によって表面の細かい砂や土が取り除かれ、地盤だった岩だけが残ったのだとか。果てしもない長い年月をかけて作られたその大きな時間の流れを想像したとき、日々の生活に追われていた心が広がっていきました。大人がやっと通れる道や岩の下の洞窟をすり抜けて、地図もない岩山の迷路を無心で歩いていると、心が浄化されていくのを感じました。
by cinnamonspice
| 2013-05-31 07:00
| キャンプ