使い
久しぶりにオーブンをつかって、小さな焼き菓子をお土産に。
小人が退院して一週間が経ちました。退院した日、まるでできものが落ちるようにぽろりと小人の歯が抜けました。そして、おとといには弟小人にとって初めの歯が抜けました。うれしくてたまらない弟小人は、会う人みんなに歯が抜けたことを伝えて歩いています。Tooth Fairyも休む間もなく、夜な夜な忙しそうです。
弟小人を学校に送ろうとしたときのことでした。家のドアをあけると、そこに手のひらにのるくらいのカエルがこちらを向いて座っていました。緑の体に背中に黒の点々のあるとても鮮やかなカエルでした。私はラバー製のおもちゃでお隣の男の子のかわいいいたずらだと思って、そのまま出かけて行きました。翌日のこと、家のチャイムが鳴って、だんなさまが出ると、アパートのマネージャーがカエルを持って立っていました。
「きみのところは男の子が二人いるから、喜ぶかなと思って。」
あたたかい心遣いでした。だんなさまは、断ったそうでしたが、それは昨日のカエルでした。うれしい春の使者でした。
by cinnamonspice
| 2012-04-29 00:34