ビスケットの缶

OVO

c0033994_17292566.jpg
ビーチのすぐそばに並ぶシルク ドゥ ソレイユのテント。

空と海がカクテルを思い出すような夕焼けに染まるころ、サンタモニカに着きました。
目的は、私の誕生日にだんなさまがプレゼントしてくれた、シルク ドゥ ソレイユのショー「OVO」を観るためでした。でも、虫がたくさん出てくるお話と聞いて、お誕生日さんの私より喜んでいたのは小人。それでも、ショーが始まると、虫が苦手な私も手に汗を握り、笑って、時にはうっとりと、濃厚な二時間でした。
 ストーリーはある昆虫が持ち込んだ「OVO(たまご)」がさまざまな騒動を巻き起こすというもので、それぞれの昆虫の特徴や性格が表現されていました。しなやかな女蜘蛛の動き、バッタや力強いコガネムシと思われる虫の空中ブランコ、さまざまな色の虫たちが織り成す物語に、私たちの体ががぎゅーっと小さくなって、目の前に本物の虫たちの世界を見るようでした。生命力あふれる彼らのパフォーマンスはもちろん、ストーリーも衣装も音楽も、すべてがすばらしく、最後はスタンディングオベーションで幕を閉じました。
 私が感じたこのショーの一番の魅力は、「重力から解放される」という快感でした。普段、私たちが縛られる重力、それを感じさせないしなやかなパフォーマーたちの演技は本当に美しく、観客の私たちも重力から解き放たれたようなとても自由な気持ちになりました。テントから出た人々の興奮冷めやらない様子で何度も振り返る表情が、ショーのすべてを語っていました。体の底から感動した夢のような一夜、ショーもいいものですね。
c0033994_139491.jpg

[PR]
by cinnamonspice | 2012-02-12 01:45 | まいにちのこと