ビスケットの缶

snowflake

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小さいころ、私が住んでいた横浜も冬には今より雪が降って、家の外の階段がすっぽりと覆われるくらいの大雪が降ったこともありました。そんな雪の日は指の感覚がなくなって、じんじんと痛くなるまで、兄弟で雪遊びをしました。
 小さい私は空からしんしんと、あとからあとから音もなく降る雪がとても不思議で、ずっと見上げていました。一人でじっとそうしていると、まるで雪が降っているのではなくて、自分が空に吸い込まれていくような、不思議な感覚になったっけ。あるとき、毛糸の手袋をはめた手の甲にそっと降りた雪に小さな小さな雪の結晶を偶然見つけたことがありました。いくつか見つけた結晶は、ひとつひとつ形が違い、みんな美しい結晶の形をしていて思わず息を呑みました。誰かに見せようと思ったけれど、まるで魔法のようにあっという間に手の上で解けて跡形なく消えてしまいました。あのときから、雪の結晶の魅力が胸に住んでいるのかもしれません。
 クリスマスのプレゼントに、だんなさまに雪の結晶のモチーフのブローチを買ってもらいました。胸の上にぽつんとのせるたびに、あのときのことを思い出します。
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by cinnamonspice | 2012-01-20 05:39 | すきなもの