ビスケットの缶

トラを食らう

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元日の夜、小人たちはお友達の家へスリープオーバーに出かけました。大きなバックパックに、パジャマやおもちゃやお菓子をつめて、小走りに出かけて行く小人たちを見送った後、しん、とした部屋に、だんなさまと二人残されました。
 思いがけずプレゼントされた時間に、だんなさまとはじめはあれをしよう、これをしようと話していたのに、ことりとも物音のしない静かな夜は、何か大きな忘れ物をしてしまったような気持ちで、二人でおせちを食べて、そっとそっと夜が更けていきました。普段、ほんの少しの静寂を願うときもあるのに、実際手にしてみるとどうにも落ち着かなくて、まるで未来の私たちに会ったような不思議な気持ちになりました。二人で始まった家族なのに、いつの間にかにぎやかな4人での暮らしがしみついていることに気がつきました。
 翌日、小人はたくさん遊んで眠ったしるしに立派な寝癖をつけて帰ってきました。お友達家族と、我が家でみんなで再びおせちを囲みながら、スリープオーバーの日のできごとをひとつひとつ紐解きました。お友達のおうちで、小人たちは夕飯に手巻き寿司をご馳走していただいたとうれしそうに話していました。

「お父さんは食べていたけれど、僕、トラは食べなかったんだよ。」
「僕ね、え、タイガー食べるの?と思ってびっくりして食べなかったんだ。」
トラを食べるお父さん、すごいね。
アメリカ人のお父さんの“Toro”の発音が“トラ”に聞こえて、マグロを食べそびれた小人でした。
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ママとパパはおせちでごはん。
だんなさまが作った牛のたたきと。

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by cinnamonspice | 2012-01-04 10:57 | まいにちのこと