ビスケットの缶

再会

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引越して最初に居場所を探したのはコーヒーや紅茶を入れるための棚でした。
私の大切にしている時間が見えた気がします。

引越しの荷造りをしていたら、古いアルバムに混ざって、映画の記録が出てきました。自分でもびっくりするくらい、すとん、と記憶から抜け落ちていたものとの再会に、タイムカプセルを開けるようにどきどきしながら手に取りました。
 ページをめくると、おそらく20代前半の当時、映画館で観た映画の半券とその横に映画の感想がつづられていました。そういえば、当時増えつつあった大きな映画館でチケットを買うと、その映画館用の機械的に文字だけが印刷されたチケットになってしまうのが味気なくて、ポスターと同じデザインの前売り券の半券ほしさにチケット売り場で買い求めて見に行っていたのでした。今見ると、覚えている映画、まったく覚えていないものなどいろいろで、書いた内容もまったく記憶にありませんでした。知らない自分に合うようでなんだか恥ずかしくて、鏡の中の自分をまっすぐ見れないようなそんな感覚でした。なので、結局肝心な内容はあまり覚えていないのですが…。でも、ページをめくるたびに当時の空気がこぼれてくるようで、まぶしくてくすぐったいその余韻は、書いている今もここに残っています。
 足跡を残すというのはちょっぴり怖くて、でも、おもしろいものですね。
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by cinnamonspice | 2011-05-16 14:15 | すきなもの