ビスケットの缶

はらぺこの歌

c0033994_13474534.jpg
冬夏ともに愛用している北欧のガラスの鳥のネックレス。
オーナメントだったものを皮の紐につけて使っています。

 小人を見ていると、自分の世界を作るのが上手だなぁと感じます。 
昨日は、小人は授業中に体調を崩して学校を早退しました。夜には高い熱が出て半日以上食事もとれず少しのお水と氷だけで氷枕とともに一夜を明かして今朝、
「おなかがすいた。」
と、つぶやいて目を覚ましました。私がおかゆを作っている間、“おなかがすいた、ぺこぺこだよ”と、何度も言っているうちに、いつの間にかそれにメロディーがついて、おかゆができたころにはぺこぺこのおなかを忘れるくらい、すっかり歌に夢中になっていました。
 普段、私に叱られるときも、叱られて一分もしないうちに鼻歌が聞こえてくることもしばしば。私の言葉が届いているのか不安になって注意すると、びっくりしたように振り返って謝って、また自分の世界へ帰っていくのでした。彼にとっては、目の前にあるドアを開けて別の部屋に入っていくように、新しい世界に入り込んでいるということが、最近わかった気がします。
 日本に帰ったとき、「何を考えているのかしらね。」と、いつもお義母さんが、目を細めながら小人たちの顔を覗きこむように何度も口にしていました。小人たちが自分たちの空想の世界に入って、まるで目の前にいる私のことも目に入らなくなっているとき、お義母さんの言葉が思い出されます。しばらくして、ニコニコ見つめる私の視線に気がついて、
「あ、ママいた。」
と、帰ってくるたびに、ママはずっとそこにいたんだけどなぁ、とさみしいようなうれしいような気持ちになります。
 大人になってもいつも自分の世界をポッケに入れて暮らしてくれたらいいな。どこに行っても、どんな時だって、ポケットに手を入れればすぐに逃げ込める自分の世界があったら、迷うことはないんじゃないかな。
[PR]
by cinnamonspice | 2010-05-22 13:54 | すきなもの