ビスケットの缶

おにぎりを握りながら

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 弟小人を出産したとき、無性に食べたくなったのはおにぎりでした。
塩が効いたごはんとふわんと香る海苔の香り。中身は鮭のシンプルなものがいいな。機械で作られて売られているものではなくて、誰かがむすんでくれたおにぎり。炊きたてのごはんにパリッといい音のする海苔。そんなおにぎりをほお張れたらどんなに幸せだろう。出産したばかりというのに、そのとき頭の中にはおにぎりのことばかりありました。LAの地で、そうしたおにぎりは簡単に手に入らないし、翌日、無事出産を終えた疲れで眠い目をこすりながら病院に来た我が家の男性二人に、頼むこともできませんでした。
 でもそのとき、お友達が差し入れしてくれたメロンはとても甘くてジューシーで、体のすみずみにしみこんでいくようで涙が出そうになったっけ。たくさんいただいたのに、その日のうちに全部食べてしまって自分でもびっくりするほど、でも本当においしかった。
 話はおにぎりに戻るけれど、主婦になって、私がおにぎりを作るようになって8年。でも、どうも私が握るおにぎりは太っちょでちんちくりんの不恰好。母が作っていたお雛様のように海苔の着物をまとっているけれど、その姿は母のものとは違って、はじけそうな着物に窮屈そうにころりんと収まっているんだよなぁ。おにぎりはその人を表すのかもしれない、そんな風にも思えてきます。出産したとき食べられなかったおにぎり。そのとき感じたおにぎりは日本人のソウルフードということ、私のちんちくりんのおにぎりのこと、そんなことをつらつらと思いながら、今日もまたおにぎりを握るのでした。そしてこれからも、ずっと。
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by cinnamonspice | 2009-05-14 12:10 | たべもの | Comments(12)
Commented at 2009-05-14 13:43
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by miholife at 2009-05-14 20:03
*cinnamonさん、こんにちは^^*
「おにぎり」無性に食べたくなる事ありますよね。
それも母のにぎってくれたおにぎりが^^;
小学生の頃の遠足でお昼に開くおにぎりのしあわせな匂いを思い出しました。
cinnamonさんのおにぎりは小人くんたちの記憶にしあわせな良い匂いとともに記憶されるのでしょうね。
エヘヘ^^わたしのおにぎりも不恰好なんですよ^^;
以前はボールのようにまんまるのおにぎりしかにぎることが出来なかったの・・・。
でも、ダンナさまが会社で恥ずかしい思いをしてるのでは・・・と思い三角ににぎれるように練習しました・苦笑。
おにぎりってにぎる人の思いも一緒ににぎっているんですよね。
鮭と大葉のお寿司美味しそう*
Commented by white726 at 2009-05-14 22:09
私のオニギリも太っちょでちんちくりん・・笑
先日、主人ににぎってもらったら、もっと大きくてデブデブちん(笑)
食いしん坊の証か・・・と思ってたところでした(^^)
大葉もソチラで手に入るのですね
今度はこれが小人君達の母の味として受け継がれていくのでしょうね
食生活は母にかかっているというのを実感します
ほんとオニギリばかりは機械より手で握った方が断然おいしい!
愛情というスパイスのせいでしょうね!
Commented by cinnamonspice at 2009-05-15 10:57
鍵コメントさま☆
こんにちは☆コメントありがとうございます。
私も鍵さんのところへ、遊びにうかがわせていただいくたびに、女の子の世界に癒されています。

母親が作ってくれるおにぎりは、振り返ると小さいころの遠足に始まり、受験のときやつわりのとき、人生に寄り添ってくれている、だから“トクベツ”なのかもしれませんね。鍵さんのおにぎりも、きっとお嬢さんたちの“お母さんの味”になっていくのだと思います。

papabubbleのキャンディ。小さなかわいい世界は、女の子の心をくすぐりますよね。おいしくてかわいい、贈り物にすてきだな、と思いました。
Commented by cinnamonspice at 2009-05-15 11:32
miholife さん☆
こんにちは☆
ふわんと香る海苔とごはんの香り。日本人にはたまらない香りですよね。遠足のおにぎり。青空の下ほお張るおにぎりはなんであんなにおいしいのでしょう!!(笑)小さいころはアルミホイルにくるまれていたおにぎりの(あの当時はサランラップがまだなかったのかなぁ)、アルミホイルのカサコソいう音までよみがえってきます。小人ももう少し小さいころ小麦にアレルギーがあったので、出かけるときはいつもおにぎりと一緒でした。
mihoさんのまん丸おにぎりもかわいらしくて私は好きだなぁ。三角になったおにぎりにはだんなさまへの愛情がぎゅっと詰まっているのですね。練習しているmihoさんを想像して胸がきゅんとしました。みんなみんな十人十色に、おにぎりにはいろんな思い出が詰まっているのでしょうね。
Commented by cinnamonspice at 2009-05-15 11:44
white726さん☆
こんにちは(^^)
whiteさんのおにぎりもちんちくりんなのですね!(うれしいな。)でも、勝手にwhiteさんはおにぎり名人とばかり想像していました。だんなさまの握られたおにぎりの姿、うふふ、思い浮かべて笑みがこぼれました。かわいいな。男の人の握るおにぎりのころりんとしたたたずまい、食いしん坊にはたまらなく私は好きです。(^_^)
大葉、こちらで見つけたときはとてもうれしくなりました。あのさわやかな香り、あれがないと素麺もお寿司もしまらないのですよね。自分が母親になってみると、特別教わったわけでもないけれど、その季節季節に母親がよく作ってくれた料理を作っているのですよね。自分の中にしみついた味があるんだなぁと実感します。
不恰好なおにぎりも、子供たちにとっての特別な母の味になっていくのかもしれませんね。
Commented by yaoyakasutera at 2009-05-16 01:10
おひさしぶりです。
おにぎり・・・・ご飯がちょっとかためではらりと口の中でくずれるようなおにぎりが好きです。
でも自分でつくるとぎゅぎゅっと、むっちりになってしまって^^;
私もよく母がつくってくれるおにぎりと卵焼きを電車の中、飛行機の中でほおばりながら長い年月を過ごしてきたように思います。
そして今は男の子2人の母になった私・・・・おいしいおにぎりを食べてもらうことができるのかな。
いろんなことがふわりと舞い降りてくるようなcinnamonさんの文章になんだかきゅんとしました。
Commented by kuerbis19 at 2009-05-18 05:10
Cinnamonさんお久しぶりです。Kuerbisです。
おにぎりの美味しそうな海苔のにおいに誘われておじゃましたした♪
ほんとにおにぎりって奥が深いですよね。おいしい!と思えるおにぎりって、なかなか簡単にはにぎれない。私は約10年ほど海外で生活しているんですが、とっても疲れたときとか、たまにふと無性に食べたくなるのはいつもおにぎり。寿司が日本食の代表のように言われているけれど、私はおにぎりだと思うんです。究極にシンプル、かつ味わい深い。

う~ん、明日のお昼はおにぎりを作ろう!(笑)
Commented at 2009-05-19 14:41
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by cinnamonspice at 2009-05-19 23:21
yaoyakasuteraさん☆
こんにちは(^^)
二人の男の子のママさんになられたのですね。おめでとうございます!また、いろいろお話させてくださいね。
 ふわりと口の中でほどけるおにぎり。あぁ、想像して幸せな気持ちにになりました。(やっぱり食いしん坊。笑)本当にそんなおにぎりが理想ですね。私もむっちり系だなぁ。ハハハ。母親の料理は、毎日何げなくほお張っていたようなおにぎりやおかずほど思い出すたびに母にぎゅうと抱きしめられるようで胸がいっぱいになります。おにぎりをお母さんと一緒にほお張っていた時間、かけがえのない時間ですね。
男の子二人、子供たちの成長とともに増えてきた握るおにぎりの数。それも幸せの証なのかもしれませんね。
Commented by cinnamonspice at 2009-05-20 09:25
kuerbis19さん☆
kuerbisさん、こんにちは☆
お久しぶりです。コメントを残してくださってありがとうございます。
海苔の香り、海を越えてドイツまで届きましたか(^^)うふふ。今頃はおにぎりをほお張られているころでしょうか。
kuerbisさんのおっしゃるとおり、心や体が疲れているとき、無性に恋しくなりますよね。炊きたてをふうふう、はとびきりのご馳走、と海外で暮らしてますますそう感じます。お寿司よりも、本当にそうですね。おふくろの味はシンプルなものほど母親の味に近づくのが難しいですね。いつか私も元気をわけられるようなおにぎりがむすべるようになりたいな。
Commented by cinnamonspice at 2009-05-20 09:46
鍵コメントさま☆
こんにちは(^^)
コメントをくださってありがとうございます。
こっくりとした紫色は日本人の肌色にとても映えるような気がします。女らしい色を着ているだけでなんだか魔法にかかるような…。
出産後の食べ物のお話。鍵さんはスイカだったのですね。ひんやりとみずみずしいスイカ、体に沁みわたりそうですね。あぁ、想像しただけで食べたくなってきました(笑)
つわりの時(私は食べつわりだったので。)毎日食べたおにぎり、そして出産後無性に食べたくなったおにぎりに、母との絆を感じます。息子くんの塩おにぎり。母と娘のおにぎりのきずなとはまた違う、男の子と母親としての鍵さんのおにぎりの絆ができていくのでしょうね。
 
原石の記事のお話は5/1の記事にコメントをいただいていたのでしょうか。コメント不可にしていたと思っていたのでまったく気がつきませんでした。もしコメントをいただいていたのに削除されてしまっていたということでしたら、本当にごめんなさい。そそっかしい人間なので、気がつかずにそんな失礼があったのかもしれません。これからはそんなことがないように気をつけます。本当にすみません。